
ヨーロッパのビールの楽しみ方って、実際にはどんな感じなんだろう?
日本とどう違うの?
こんな疑問にお答えします!
- 日本とヨーロッパのビール文化の違い
- ヨーロッパのおすすめビールスポット



ヨーロッパ在住の著者が、これまでの現地生活や旅で見て、直接味わってきた経験をもとに、リアルなビール文化をお伝えします!
ヨーロッパと日本のビール文化の違い


ビール文化の基本的な違い
日本
日本ではビールは「乾杯ドリンク」として人気。居酒屋や会社の飲み会で、まずはビールで乾杯という流れが定番です。
冷えたビールが好まれ、少しずつ注ぎ合いながら飲むのが一般的。小ぶりなジョッキやグラスが主流です。
ヨーロッパ
一方でヨーロッパでは、ビールは「社交を楽しむための一環」として飲まれます。友人や家族とビアガーデンやパブで長時間飲みながら語り合うのが普通。
ドイツやベルギーでは大きなジョッキで提供されることが多く、ビールがあまり冷えていないことも。これは温度が上がると風味や香りが立ちやすくなるためです。



私が初めてドイツのビアガーデンに行った時、ビールが社交の中心となっていると感じました。ビールの種類が豊富で、香りや風味をじっくり味わう楽しみがあり、オクトーバーフェストではビールが一大イベントとして人々をつなげていました。
ヨーロッパのビール文化は、ただ飲むのではなく、その土地の生活や人々との交流を感じながら楽しむものだと実感しました。
ビールを楽しむシーンの違い
日本
日本ではビールは仲間や家族との食事や飲み会で楽しむのが一般的。特に居酒屋での「とりあえず生で!」の乾杯はお決まりのシーンですよね。
ヨーロッパ
ヨーロッパでは昼下がりのカフェでビールを楽しむ人も多く、ベルギーでは昼間からフルーツビールを片手に本を読む光景も。また、一人でパブやカフェでリラックスしながらビールを飲むのも一般的なことです。



オーストリアにのレストランに行った際、特に驚いたのは昼間からサラリーマンがビールを飲んでいる光景でした。ウィーンの中心街で、スーツ姿の人たちが昼休みにビールを楽しんでいるのを見て、日本では考えられない光景に驚きました。
ヨーロッパでは、ビールが仕事の合間のリラックスした時間を楽しむ一部としても親しまれています。
ビアスタイルの特徴
日本
日本では多くの人が「ビールといえばラガー」というイメージを持っています。スッキリとした味わいで、飲みやすさと料理との相性の良さがポイントです。
ヨーロッパ
ヨーロッパには地元のビール文化があり、ベルギーでは修道院ビールやフルーツビール、ドイツではヴァイツェンビールなど、土地ごとに特徴のあるビールが愛されています。



ドイツのオクトーバーフェストで出会った地元の人たちは「この地のビールが一番」と誇りを持っていました。私も、そこで提供された地元限定のラガーを楽しみましたが、爽やかで飲みやすく、現地の料理とも相性抜群。
私は、ヨーロッパのビールには「その土地を象徴する風味」が込められていると感じています。


ビールの飲み方の違い
日本
日本では、キンキンに冷えたビールと、きめ細かい泡が好まれ、ビールと泡のバランスにこだわるのが特徴。
ヨーロッパ
ヨーロッパでは、ビールの種類に合わせて提供温度が異なります。イギリスではエールビールが常温で提供されることも。また、一部のお店では、ビールの泡だけをグラスに注ぎ、あえて泡だけを飲む楽しみ方もあります。



イギリスのパブで「ぬるめ」のビールが出てきた時、正直驚きました。
店員の方に「香りを楽しむためにこの温度なんですよ」と聞き、ビールそのものをじっくり味わうヨーロッパの文化の奥深さに感心しました。
ビールと料理のペアリングの楽しみ方
日本
日本では、ビールはと料理の、ペアリングはあまり意識されず、日常の料理やおつまみと一緒に楽しむことが一般的です。ラガーやピルスナーのようなスッキリしたビールが、焼き鳥や揚げ物、寿司といったシンプルな料理に合わせられます。
ヨーロッパ
ヨーロッパでは、ビールと料理のペアリングが食文化の一部として重要視されています。例えば、ドイツでは濃厚なビールとソーセージやプレッツェルを一緒に楽しみ、ベルギーではフルーツビールがチーズやデザートとペアリングされます。ビールの種類に応じて料理を選び、風味を引き立てることがよく行われます。



ヨーロッパでビールと料理を上手にペアリングすると、その美味しさに驚きます。特にベルギーのフルーツビールとチーズの組み合わせは絶妙で、新しい味の世界を体験しました。また、ドイツでは濃いビールとソーセージの相性が抜群で、ビールが料理の味を引き立てるのを実感できます。
日本ではあまり意識しないペアリングも、ヨーロッパならではのビールの魅力の一つです!
ビール文化の象徴!ヨーロッパの代表的なおすすめスポット
- ドイツのビアガーデン
ミュンヘンの「エングリッシャーガルテン」や「ホーフブロイハウス」など、開放的な空間で地元のビールと料理が楽しめます。観光客も多く訪れますが、ドイツらしいビールの楽しみ方が体感できる貴重な場所です。 - ベルギーのビアカフェ
ベルギーでは「デリリウム・カフェ」や「ア・ラ・モール・シュビット」などの伝統的なビアカフェで、数百種類のビールを味わえます。静かにビールを楽しむのもよし、地元の人と談笑するのもよし。
「デリリウム・カフェ」は、ベルギーのブリュッセルに本店を持つ有名なビアカフェですが、その日本支店が東京に複数店舗展開しています。日本では、東京の霞が関や赤坂、銀座、池袋、上野などでデリリウム・カフェを楽しむことができ、ベルギーのビールとグリル料理を提供しています。日本でも本場の雰囲気を味わえる場所としておすすめです。 - チェコのピルスナーウルケル醸造所
プルゼニの「ピルスナーウルケル醸造所」では、ピルスナー発祥の地としての伝統が感じられます。ツアーの最後に味わえる新鮮な無濾過ビールは格別です。 - オクトーバーフェスト
ドイツ最大のビール祭りであるオクトーバーフェストでは、地元の人や観光客が民族衣装を着てビールを片手にダンスや音楽を楽しむ光景が見られます。私も大きなジョッキで乾杯を繰り返し、仲間と一体感を感じながらビールを楽しみました。 - イギリスのパブ
ロンドンの「The George Inn」や「Ye Olde Cheshire Cheese」は歴史あるパブで、伝統的なエールビールを片手に落ち着いた時間を過ごせます。一人でパブを訪れて本を読んでいる人も多く、気軽にビールが楽しめるのがイギリスならではの魅力です。



現地ならではのビールとその楽しみ方を体感することができたら、きっと忘れられない思い出になるだろうなぁ。
ビール好きとして、次の旅行先にぜひ加えたいです!


まとめ
ヨーロッパと日本では、ビールの飲み方や楽しむ場所が異なり、それぞれの文化が反映されています。
- 日本では、ビールは「乾杯のための飲み物」であり、コミュニケーションの潤滑油としての役割が強いです。
- ヨーロッパでは、ビールは「生活の一部」として長い歴史を持ち、社交の場や日常のリラックスタイムに欠かせない存在です。
ヨーロッパでビール文化に触れると、新しい視点からビールを楽しめるようになります。旅行先で現地のビールを味わいながら、その土地の空気を感じるのもおすすめです。
ぜひ、日本とヨーロッパそれぞれのスタイルで、ビールの奥深さを堪能してみてください!