海外・ヨーロッパの珍しいビールたち【旅先で出会った珠玉の一杯】

ヨーロッパには、まだ日本ではあまり知られていない個性豊かなビールが数多く存在します。
旅先で偶然出会ったローカルビールたちは、料理や風景とともにその土地の記憶に深く刻まれる、まさに「一期一会」の一杯。
この記事では、筆者が実際にヨーロッパ生活や旅の中で出会ったヨーロッパの”ちょっとマニアックなビール”を、体験エピソードとともにご紹介します♪
- 本記事の信憑性
当ブログの筆者はヨーロッパ在住、海外歴5年超。中東での“禁ビール生活”を経て出会った本場の一杯に心を奪われ、気づけば1,000本以上の現地ビールを飲んできました。
元法人営業の情報収集力と、3つのブログ・SNS運営で培った発信力を活かし、「ただの酒好きでは終わらない本気のビール愛」でリアルな情報をお届けします。
じっくりご覧いただけますと幸いです🙇♀️
🇮🇹 イタリア / Pedavena Ambrata(ペダヴェーナ アンブラータ)
離島でしみじみ味わう、
ほっとひと息のまろやかアンバー
2025年7月

イタリア、ヴェネツィアから船で渡ったカラフルな離島ブラーノ。カラフルな家々が並ぶその島の小さなレストランで、一息つくために選んだのがこの「ペダヴェーナ・アンブラータ」でした。
琥珀色のグラスを手にした瞬間から、旅の疲れが少しずつ溶けていくような感覚。口に含むと、麦芽の豊かな甘みとほのかなカラメルの香りが広がります。
重すぎず、旅先での休息にぴったりのやさしい味わい。陽気な島の雰囲気と合わさって、ただの飲み物以上の、心のビタミンみたいに感じました♪
🇦🇹 オーストリア / Trumer Pils(トゥルマーピルス)
おしゃれカフェでもお似合い、
クリアでシャープな爽快ビール
2025年7月

オーストリア、ザルツブルクの老舗カフェ・ザッハーで過ごした午後。
隣に座る現地の女性が新聞を読みながらコーヒーを楽しむ中、私はまったく罪悪感なくビールを注文しました。ヨーロッパでは昼間から堂々とビールを飲んでも全く問題なし!飲んべえにはこの上ない環境です。
クリアでキリッとした苦みと爽快な炭酸が喉を刺激し、飲むたびに体の隅々までリフレッシュ。後味のキレも良く、軽やかでバランスの取れた味わいは、ザルツブルクの落ち着いた街並みやカフェの優雅な雰囲気にぴったり寄り添います。
そんなビールと街の静かな調和を味わう時間は、旅の中でふと訪れた大切な宝物になりました!
参考リンク:Trumer Pils 公式サイト(海外サイト)
🇦🇹 オーストリア / Obertrumer(オーバートゥルマー)
地元密着の自然派ビールは
爽やかなアルプスの味
2025年7月

イタリアとの国境に近い街、オーストリア・ヴィラッハのレストランで出会ったビール。
実は上でご紹介したトゥルマーピルスとこのオーバートゥルマーは、どちらもオーストリアの同じ醸造所(Trumer Brauerei)によって作られているビールなんです。
この日に注文した料理は、地元の味覚がぎゅっと詰まったカラマリ(イカのフライ)。
サクッと揚がったイカの旨みを噛みしめながら飲むこのビールは、フルーティーな香りとほどよいホップの苦みが絶妙に調和しています。
ビールが持つ爽やかさがカラマリの油っぽさをすっと流し、料理の味わいをさらに引き立ててくれるんです。
一口ごとにおいしさの連鎖が続き、地元の人たちが愛するのも納得の、最高なペアリングでした!

🇮🇹 イタリア / TOSCA(トスカ)PALE ALE
アルプスの風薫る、
心まで澄み渡る一杯
2025年7月

イタリア、コルティナ・ダンペッツォの雄大な山々に囲まれた宿のテラスにて。澄んだ空気と壮大な景色を前に、私はイタリアの地ビール「トスカ」のペールエールを手にしてみました。
雄大なアルプスの景色を眺めながらの一口一口が、旅の感動をより深く刻み込んでくれるようでした。TOSCAは、ただのビール以上の特別な思い出をくれる味わいです。
爽やかなホップの香りが鼻をくすぐり、口に含むとフルーティーな甘みとほのかな苦みが絶妙にバランス。心地よい柑橘系の後味が山の空気とぴったりで、ゆったりとした時間が流れていきます。
日常の喧騒から離れて、大自然の中で味わう軽やかな飲み口は、何杯でも飲みたくなる魔法のような味わい。
”自然の美しさ”と”地ビールの美味しさ”をダブルで味わう贅沢なひとときでした♪
🇭🇺 ハンガリー / Dreher(ドレーヘル)
濃厚なグラーシュにぴったりの一杯
2025年6月

去年の春、ハンガリーのブダペストを旅したときのこと。
美味しいグラーシュを求めて、地元の人に教えてもらった雰囲気の良いレストランに入りました。料理ももちろん美味しかったのですが、そのとき一緒にいただいた生ビール「Dreher」が特に印象に残っています。
ドレーヘルはハンガリーを代表する老舗ビールブランドで、実は国内No1。クセが少なく飲みやすいのに、しっかりとしたコクと爽やかな苦味があって、濃厚なグラーシュと絶妙にマッチしていました!
観光地の華やかさから少し離れた、地元らしい静かな空間で飲んだ一杯は、今でも記憶に残る味わいです。

🇦🇹 オーストリア / Schloss Eggenberg(シュロス・エッゲンベルグ)
自然とともに味わう爽やかビール
2025年3月

去年の夏オーストリアのアルプスをドライブ中に、絶品の炭焼き魚を提供している素敵なお店に出会いました。そのお店で楽しんだのが、このビールです。
シュロス・エッゲンベルグはオーストリアでも少しマイナーな存在ですが、大手スーパーにもちゃんと置いてありました。フルーティーで爽やかな味わいが特徴で、炭焼きのお魚との相性が抜群!アルコール度数も控えめで、リフレッシュしたい時にぴったりな一杯です。
また、お店の近くにある湖の透明度が本当に美しく、自然の美しさにも感動した一日。オーストリアの魅力が詰まった素晴らしいひとときでした!

参考リンク:Schloss Eggenberg 公式サイト(海外サイト)
🇸🇮 スロベニア / Union(ユニオン)
シーフードとの相性抜群の伝統ブランド
2025年3月

去年の夏、スロベニアのブレッド湖に向かう途中に立ち寄ったシーフードレストランで飲んだのが、スロベニアを代表するビール「Union(ユニオン)」。
Unionは、1864年に設立されたスロベニアの伝統的なビールブランドで、国内外で広く親しまれています。爽やかで飲みやすく、しっかりしたモルトの風味と軽い苦味が絶妙に調和していました。
イタリアにも近いスロベニアでは、ピザやカリカリに揚げたカラマリなどシーフードと合わせるのが最高!!旅の途中に冷たいラガーを楽しむ、夏の贅沢なひとときでした♪
🇷🇸 セルビア / LAV(ラヴ)
力強さと飲みやすさが同居する
“ライオン”の名を冠したビール
2025年2月

先日夫と娘がセルビアへ二人旅へ出かけました。そこでお土産に買ってきてくれたのが、LAV(ラヴ)というセルビアを代表するビールです。
名前の「LAV」は、セルビア語で「ライオン」を意味するそう。その名の通り、力強い味わいがありました。LAVは、1864年創業に製造されてから、セルビア国内で広く愛されていますが、2003年以降はカールスバーググループの一員となっています。
このビールはクセが少なく、麦芽の香ばしさとほのかな苦みがバランスの良い、スッキリとした飲み口でした。喉越しも爽やかなので、暑い季節にピッタリでしょう。いつか私も、セルビアの伝統料理とともに現地で味わってみたいなぁ。
ところで、父と娘の二人旅では、いったいどんな話をしたのでしょう?
聞かないけど、ちょっと気になる母でした…♪
参考リンク:LAV 公式サイト(Carlsberg海外サイト)
🇦🇱 アルバニア / Korça(コルチャ)
爽快なゴールデンラガー
見た目もキュート
2025年2月

先日ヨーロッパ在住の友人がアルバニアというヨーロッパ南東部の国に行き、お土産でビールを買ってきてくれました。「Korça(コルチャ)」というビールです。
名前の通り、アルバニアのコルチャという地方で作られるラガーで、軽くてとても飲みやすいビールでした。苦味が控えめで、フルーティーでさっぱり。色は明るいゴールドで、全体的に爽やかな印象。度数も4%と低く、缶も可愛くて女性へのお土産によさそう!
このビールを作る「Korça Brewery」は1970年代に創業し、アルバニアで最も歴史ある醸造所の一つで、今もアルバニアを代表するビールとして愛されているそうです。
ただ正直、ホップの風味が薄くて、私からすると少し物足りない気がする。でも食事と一緒に楽しむにはぴったりだと思いました!
それにしても、友人たちにもすっかり私のビール好きなキャラが定着しています。ありがたや♪

参考リンク:Birra Korca bionde 公式サイト(海外サイト)
🇫🇮 フィンランド / KARHU(カルフ)
極寒の地で味わう
クマ印のラガー
2025年1月
1月1日から4日まで、家族でフィンランド旅行に行ってきました。ロヴァニエミという空港から、本物のサンタさんに会えるサンタ村へ。サンタ村は北極圏の中で、マイナス20度前後の極寒の世界でした。

私がこの旅行で出会ったのは、「KARHU(カルフ)」というフィンランドのビール。KARHUはラガービールで、ホップの風味とモルトの甘さのバランスが良く、アルコール度数は約4.6%と弱めなので、とても飲みやすいです。
ブランド名はフィンランド語で「クマ」を意味し、パッケージにはクマのイラストが描かれているので、スーパーのビール売り場でもとても目立っていました。
フィンランドではアルコールに対する税金が高く、値段は3ユーロ程と高めでしたが、皆さんもフィンランドに行くことがあればぜひ試してみてくださいね〜!
参考リンク:カールスバーググループ(Karhu III紹介ページ)海外サイト
ヨーロッパには、まだまだ知られざるビールがある!
この記事で紹介したビールはほんの一部。ヨーロッパ各地には、地域に根ざしたクラフトビールや老舗ブランドがまだまだたくさんあります。旅行中に偶然出会う一杯の感動を、あなたにも味わってほしい…!
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