
Bass Pale Aleは、なんと世界初のペールエール※!
創業以来、イギリスのビール文化を象徴する存在として、多くの人々に愛され続けています。
※ペールエールは、ビアスタイルの一つで、主にホップとモルトを使用して醸造されるビールです。このスタイルは、フルーティーで香り豊かであり、特にイギリスやアメリカで人気があります。(ビアスタイルの基本については、こちらの記事にまとめています。)
Bass Pale Ale(バスペールエール)の基本情報
ビールの種類 | ペールエール |
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アルコール度数 | 5.1% |
原産国 | イギリス |
創業年 | 1777年 |
色 | 黄金色 |
味わい | ホップの香りが立ち、モルトの甘みと苦味のバランスが絶妙 |
特徴 | 世界初のペールエール、硬水による独特のコクとキレ |
Bass Pale Ale(バスペールエール)は、世界で初めて造られたペールエールとして知られ、イギリスのビール文化を象徴する銘柄です。硬水を使用した独自の風味が特徴で、のちにインディア・ペールエール(IPA)へと発展するスタイルの基礎を築いたことでも有名です。
Bass Pale Ale(バスペールエール)の誕生秘話とその後
Bass Pale Aleは、1777年にイギリスのバートン・アポン・トレントで創業されたBass Breweryによって誕生しました。このビールは、イギリスで最初の商業的に成功したペールエールとして知られています。その歴史は、革新と伝統の交錯を反映しており、ビール醸造における重要なマイルストーンとなっています。
創業者のウィリアム・バスは、当時のビール市場における品質向上を目指し、高品質のモルトとホップを使用した独自のレシピを開発しました。このビールは、特にバートン地方の水質がその特性を引き立て、深い風味と香りを生み出しています。また、バス・ブリュワリーは、イギリスで最初に商標を取得したビールの一つであり、これによりブランドとしての認知度も高まりました。
さらに、Bass Pale Aleは1830年代にアメリカ市場に進出し、国際的な評価を受けるようになりました。ビールの美味しさだけでなく、鮮やかなラベルデザインも注目され、多くのビール愛好家に支持されています。今日、Bass Pale Aleはその伝統を受け継ぎながら、現代のビール市場でも存在感を示しています。
バス・ブリュワリーとその象徴的なバスペールエールは、これまでにいくつかの買収を経ています。
- ウィットブレッドによる買収
1989年、バス・ブリュワリーはイギリスの醸造会社ウィットブレッドに買収され、そのポートフォリオの一部として統合されました。 - インターブリューとの合併と販売
2000年、ウィットブレッドはバスブランドをインターブリュー(現在のアナハイザー・ブッシュ・インベブ)に売却しました。この買収には、バスペールエールだけでなく、バスの全ブランドが含まれています。 - 世界最大のビールメーカー「アナハイザー・ブッシュ・インベブ」傘下となる
バスペールエールはその後、アナハイザー・ブッシュ・インベブ(AB社)の傘下で製造され、世界最大級のビール会社の一つとして、その歴史的な重要性と品質を保ってきました。
この後のバスペールエールについて、海外サイトを含めてネット上を探し回っても、公式情報を発見することはできなかったのですが、以下のようなサイトを発見しました。
このページの投稿者によると、AB社は2024年バスペールエールの販売を廃止してしまったようなのです。
Bass Pale Ale(バスペールエール)復活?日本で入手できる?
1860年、バスペールエールは日本で販売された最初の外国ビールでした。バスペールエールはイギリスの伝統的なペールエールとして世界的に認知されてきましたが、日本でもその独特な風味と飲みやすさから人気を集めていました。
しかし、バスペールエールは日本において、2018年末にアサヒビールが国内での販売を終了しました。
その後、他の輸入業者による再販の情報は見当たらず、現在も日本での流通は停止しているようです。したがって、現時点では日本国内でバス ペールエールを入手することは、残念ながら難しい状況となっています。
海外においては今でも取り扱っているオンラインショップがありましたが、全体として同じく入手が難しい状況になっているようです。
海外サイト
バスペールエール取り扱いの※記事執筆時点で在庫ありとなっているサイトです。最新情報はご確認ください。
日本でバスペールエールの復活を待つ声も
おはようございます!(👓)
— 英国風パブ「HUB(82)」【公式】 (@HUB_82) June 4, 2022
今日は #ロゴマークの日 ☝️
写真のバスペールエールのグラスにある『赤い三角形』は世界最古の商標登録なんですって🔺
今は日本でなかなか飲めないこちらの生ビール🍺お店にも多くの復活を望まれる声を頂きます🔥私も復活希望です😎
HUB a nice day ✌️✌️✌️ pic.twitter.com/mk7QxCqZmp
海外にも復活を望む声は多数



私自身も、バスペールエールを日本で再び飲める日を心待ちにしています!
Bass Pale Ale(バスペールエール)のラベルの秘密


Bass Pale Aleのラベルには、ブランドの歴史と品質を象徴する要素が含まれています。このビールは、イギリスで最初に商業的なビール商標を取得したもので、ラベルには特徴的な赤い三角形が描かれています。この三角形は1855年に商標として登録され、バス・ブリュワリーのアイデンティティを強化する重要なシンボルです。
ラベルデザインはシンプルでありながら目を引くもので、「Bass」の文字が大きく配置され、消費者に強い印象を与えます。クラシックで洗練された印象を持つこのデザインは、ビールの高品質を示すために工夫されています。ラベルは、長い歴史を持つブランドであることを伝えると同時に、ビールファンや新たな消費者に信頼感を与える役割も果たしています。
Bass Pale Ale(バスペールエール)の特徴と味わい方
Bass Pale Ale(バスペールエール)は、その独特な風味と高品質な製法で、多くのビール愛好者に愛されています。このビールは、明るい金色の液体で、クリスタルのような透明感を持っています。泡立ちも良く、持続的な白い泡が印象的です。
香りは、モルトの甘さとホップのフローラルな香りが調和しており、飲む前から期待感を高めます。シトラスやハーブのニュアンスが感じられるのも特徴です。味わいは、最初に軽い甘さが広がり、その後にホップのしっかりとした苦味が感じられます。このバランスの取れた味わいと、すっきりとした後味が多くの人々に好まれています。アルコール度数は約4.4%で、飲みやすさが魅力です。
このビールは、最適な飲用温度が6~8度程度とされており、この温度で飲むことでフレッシュさと香りが引き立ちます。食事との相性も抜群で、特にグリル料理やピザ、パスタなどと合わせると、ビールの魅力がさらに引き立ちます。軽い前菜やチーズとも相性が良く、ビールが引き立て役となります。
飲む際には、グラスに注ぐときに軽く傾けて泡立てを抑えると、香りをより楽しむことができます。最初の一口を楽しんだ後は、ゆっくりと味わいながら、各フレーバーの変化を感じるのがポイントです。Bass Pale Aleは、その魅力的な風味と飲みやすさから、特にビール初心者にもおすすめの一品です。
まとめ
Bass Pale Aleは、1777年の誕生以来、イギリスのビール文化において歴史的な存在であり続けています。硬水を用いた独自の製法によるコクと苦味のバランスは、他に類を見ない味わいを提供します。イギリスの伝統を感じながら、歴史ある一杯を楽しみたいときに最適なビールです。いつかまた、日本でもバスペールエールが再び飲める日が来ることを願っています…!