【実飲レビュー】サミュエルスミス オーガニックペールエールの味・特徴は?


サミュエル・スミス オーガニックペールエール(Samuel Smith Organic Pale Ale)は、イギリスの伝統ある醸造所が手掛ける、香り豊かでクラシカルなエールビール(後述)。
しかも、有機栽培された麦芽とホップを使って造られた「オーガニック認証」付きの特別な一本なんです♪



イギリスらしいブリティッシュペールエール(後述)の魅力をそのままに、飲みやすさと自然の豊かさを感じられる仕上がりになっています。
実際にこのビールを飲んでみた♪





私が実際に飲んでみた印象は、クラシックな見た目から想像するよりも、とても爽やかで心地よい!
香りはフローラルなホップとモルトのビスケットのような甘さ。口に含むと、最初にほんのりとした甘みが広がり、その後に心地よい苦みが追いかけてきます。
軽快でありながらしっかりした骨格があり、「これぞイギリスのペールエール」という王道感も味わえる一本です。
オススメ度:★★★★☆(4.5/5)
ビアスタイルについて知りたい方はこちらからどうぞ


サミュエル・スミス オーガニックペールエールの基本情報|味・特徴は?


ビールの種類 | ペールエール |
---|---|
アルコール度数 | 5.0% |
原産国 | イギリス |
色 | 銅色がかった琥珀 |
味わい | モルトの甘みとホップのフローラルな苦みが調和。クラシカルで上品な後味。 |
特徴 | オーガニック原料100%使用。伝統的な英国ペールエールのスタイルを忠実に再現。 |
このビールは、英国のヴィーガン協会(The Vegan Society)からも認証を受けており、動物性の副産物を使わず造られています。環境にも体にも優しいのがうれしいポイントですね。


(画像はオートミールスタウト)
\ フローラルな香りと苦みのバランスを体験! /





イギリス伝統のペールエールを味わうなら、外せない一本です。
ペールエールとは?エールビールとの違い
クラフトビールや海外ビールなどを調べていると「エール」や「ペールエール」という言葉をよく目にしますよね。
一見すると似ているけど、実はちょっと意味が違います。
簡単にいうと、ペールエール = エールビールの一種という関係です。
以下、ビール初心者の方にも分かりやすく「ペールエール」と「エールビール」の違いをまとめました。
そもそも「エールビール」とは?
ラガー
低温(6〜12℃)でゆっくり発酵させる下面発酵(酵母が発酵中に液面の下のほうに沈むタイプの発酵方法)で造られる
→ 日本の大手ビール(アサヒスーパードライやキリンラガーなど)はほとんどラガー
エール
高温(15〜25℃)で短期間に発酵させる上面発酵(酵母が発酵中に液面に浮かび上がるタイプの発酵方法)で造られる
→ フルーティーな香りや豊かなコクが出やすく、クラフトビールで人気のスタイル


「ペールエール」とは?
ペールエールは、数あるエールビールの中のひとつのスタイルです。
18世紀のイギリスで生まれたビールで、当時主流だった黒っぽいビール(ポーターなど)に比べて「淡い(ペール)」色をしていたことから、その名が付きました。
特徴
- 色合い
黄金〜琥珀色 - 香り
ホップのフローラルな香りや柑橘のような爽やかさ - 味わい
モルトの甘みとホップの苦みがバランスよく調和



シンプルながら奥深く、「エールビールの王道」とも言えるスタイルです。
エールビールとペールエールの違いを整理
エールビール | ペールエール | |
---|---|---|
意味 | 上面発酵ビールの総称 | エールの中のひとつのスタイル |
発酵 | 上面発酵(15〜25℃) | 上面発酵(同じ) |
特徴 | フルーティーでコクがある | モルトとホップのバランスが良い。 黄金〜琥珀色 |
例 | スタウト、ポーター、IPA など | IPA、アメリカンペールエール など派生多数 |
ビアスタイルの分類を表にすると以下のような感じです。
ビールの分類 | 種類 | 詳細 |
---|---|---|
(下面発酵) | ラガー— | — |
エール (上面発酵) | ペールエール | IPA(インディアペールエール) アメリカンペールエール など | ブリティッシュペールエール ←このビールはこれ!
スタウト | — | |
ポーター | — | |
その他多数 | — |



ペールエールはモルトのほんのりした甘みと、ホップの爽やかな苦みのバランスがちょうど良く、クセが強すぎないのでとても親しみやすいです。
ビール初心者の方は、まずはこのペールエールを味わってみるとエールの魅力が理解しやすくなりますよ♪
サミュエル・スミス醸造所の歴史とこだわり


出典:公式サイト
サミュエル・スミス醸造所は、1758年にイングランド・ヨークシャー州で創業した、ヨークシャーで最も古い歴史を持つ醸造所です。そんな長い歴史の中で、伝統的な製法とこだわりを守り続けています。
発酵には「ストーン・ヨークシャー・スクエア」と呼ばれる、石板の塊で作られた独特な石製発酵槽を今も使用。1800年代から同じ酵母株を使い、発酵中は酵母に酸素を与えるためにかき混ぜる独自の方法で、濃厚で深い味わいのビールを生み出しています。
また、麦芽は銅製のマッシュタンで良質な井戸水と混ぜられ、そこからできる麦汁は天然の糖分を豊富に含み発酵に適しています。
ホップはイングランド産の伝統的な品種を使い、銅製の煮沸釜で苦味と香りを加えています。使い終わったホップはホップバックという設備で麦汁から丁寧に取り除かれます。
さらに、自然発泡させるエールの熟成には、古くからの技術を持つ専属の樽職人が製作・修理するオーク樽を使用。これらのオーク樽は手引きのビターやヨークシャースティンゴの味を支える重要な役割を担っています。
このように、サミュエル・スミス醸造所は歴史と伝統を大切にしながら、独自の設備と手間暇かけた製法で、個性的で味わい深いビールを作り続けています。
Samuel Smith公式サイトより
醸造所の紹介動画



英語だけど、醸造所の雰囲気がよく分かりますね。
サミュエル・スミス オーガニックペールエールのラベルの秘密


オーガニックペールエールのラベルは、赤を基調にしたクラシックなデザイン。情熱や品質へのこだわり を象徴しており、手に取るだけで「伝統あるビール」と分かるデザインです。
中央の上部には「ORGANIC」の文字がしっかりと掲げられており、自然派のイメージと伝統の誇りも同時に感じさせてくれます。



飾ってコレクションとして楽しむ、またはギフトにも最適なクラシックなデザインですね♪


ラベルの裏には、サミュエル・スミス醸造所の名物である 「ストーン・ヨークシャー・スクエア」 の写真が掲載されています。
この写真ではビールの味わいの源である前述の 伝統的な発酵槽 を紹介しており、ラベルを眺めるだけでビールの製造背景やこだわりを感じられる仕掛けになっています。
サミュエル・スミス オーガニックペールエールは日本で買える?
「サミュエル・スミス オーガニックペールエール」は、日本でも輸入ビール専門店やオンラインショップで購入可能です。
ただし人気のため在庫切れになりやすいので、見つけたら即ゲットがおすすめですよ。


\ サミュエル・スミスの他のエールビールもチェック /





こちらのナットブラウンエール(Nut Brown Ale)は、ブラウンの色と、アーモンドやクルミを思わせる香ばしい風味が特徴のエールです。味も濃すぎずに飲み易いですよ。
冷やしすぎないで飲むのがオススメです。
サミュエル・スミス オーガニックペールエールの楽しみ方と料理ペアリング
- 適温
10〜12℃。冷やしすぎず、香りを楽しめる温度がベスト。 - グラス
パイントグラスやノニックグラス。英国ビールらしい雰囲気を味わえます。 - おすすめの料理ペアリング
ジャンル | 料理例 | ポイント |
---|---|---|
肉料理 | ローストチキン、ラムチョップ | モルトの甘みと肉の旨味が調和 |
魚料理 | フィッシュ&チップス、スモークサーモン | ホップの苦みが油をさっぱり流す |
チーズ | レッドチェダー、カマンベール | ペールエールの軽やかさと相性抜群 |
野菜料理 | ローストベジタブル、グリルアスパラ | フローラルな香りが素材を引き立てる |


まとめ
「サミュエル・スミス オーガニックペールエール」は、モルトの甘みとホップの苦みが調和した、クラシカルでバランスの良い英国ペールエール。
オーガニック原料を使用した自然な味わいは、飲む人に安心感と心地よさを与えてくれます。
イギリス伝統の味を体験したい方や、食事と一緒に楽しめるクラフトビールを探している方に、ぜひおすすめしたい一本です♪