【実飲レビュー】Lindemans FRAMBOISE(リンデマンス・フランボワーズ)の味・特徴は?


Lindemans FRAMBOISE(リンデマンス・フランボワーズ)は、ベルギーの老舗ランビック※ビール醸造所「リンデマンス」が手がけるフルーツビールの一種。
「えっ、これがビール?」と驚くほど、ラズベリーの香りと甘酸っぱさが口いっぱいに広がる一杯です!
※ランビックは、野生酵母によって自然発酵させたビールのスタイルで、その酸味とフルーティーな風味が特徴です。
(詳しくは後述)
Lindemans FRAMBOISEを
実際に飲んでみた♪


エレガントなビジュアル!



私がこのビールを飲んだ感想は、リンデマンス・クリークを飲んだ時と同様、まるでラズベリーのスパークリングジュースのようなビール!
グラスに注ぐと華やかな香りが立ち上り、ひと口飲めば、ラズベリーの甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
炭酸もほどよく軽やかで、アルコール感や苦味はほとんどなし。ビールが苦手な人でもジュース感覚で楽しめる味わいです。
「これはビールなの?」と思うほど飲みやすいので、フルーツビール初心者にもおすすめできますよ。
オススメ度: ★★★★☆(4/5)
ただし苦味がないとビールじゃない!という方には ★★☆☆☆(2/5)
Lindemans FRAMBOISE(リンデマンス・フランボワーズ)の基本情報


ビールの種類 | ランビック(フルーツビール) |
---|---|
アルコール度数 | 2.5 % |
原産国 | ベルギー |
発売年 | 1980年 |
色 | ルビー色(ラズベリー) |
味わい | 強いラズベリーの香りにカラメルのニュアンス、ランビックビール特有のやや酸味のある後味 |
特徴 | ジュースのように飲みやすく、華やかな香りと色合い |
\ フルーツビール初心者にもおすすめ /
Lindemans(リンデマンス)の他のフレーバー


リンデマンスは、FRAMBOISE(ラズベリー)のほかにも多彩なフルーツビールを展開中。
- KRIEK(クリーク/チェリー)
- CASSIS(カシス/ブラックカラント)
- PECHERESSE(ピーチ)
- APPLE(アップル)
- STRAWBERRY(ストロベリー)
※詳しくは公式サイトへ(英語)



こんな飲み比べセットも楽しいですよ♪


そもそもランビックビールとは?
ランビック(Lambic)は、ベルギーの伝統的なビールの一種で、特にブリュッセルやその周辺地域で作られている、自然発酵によるビールのスタイルです。ランビックはその独特な発酵方法が特徴で、他のビールとは一線を画しています。
ランビックの特徴
- 自然発酵
ランビックは、野生酵母や自然酵母(空気中や植物の表面、土壌、果実などに自然に存在している酵母)を使用して発酵させるため、とても個性的な風味が生まれます。ブレタノマイセスやサッカロミセスといった自然酵母が発酵を引き起こします。 - 長期発酵
ランビックビールは、他のビールよりも長い発酵期間を要することが特徴です。この長期発酵によって、独特の酸味や複雑な風味が生まれ、他のビールとは一線を画すユニークな味わいを楽しむことができます。 - 酸味
他のビールが一般的に甘みを持っているのに対し、ランビックは発酵が進むにつれて酸味が強くなることも特徴的です。この酸味は発酵過程で生じるもので、ビールによっては非常にフルーティーな味わいを感じることもあります。
ランビックの種類
- グーズ(Gueuze)
グーズは複数のランビックをブレンドし、瓶内で再発酵させたものです。若いランビックと古いランビックを混ぜ合わせることで、フルーティーで酸味のある、炭酸が豊かなビールが完成します。
- フルーツランビック(Fruit Lambic)
ランビックにフルーツを加えて発酵させたものです。代表的なものにはチェリーを加えた「クリーク(Kriek)」や、ラズベリーを加えた「フランボワーズ(Framboise)」があります。フルーツの甘酸っぱさがビールに加わることで、さらに特徴的な味わいが生まれます。
- スタンダードランビック
通常のランビックはフルーツや他の成分を加えず、シンプルな自然発酵の味わいを楽しむことができます。酸味や風味が豊かで、他のビールとは異なる風味を持っています。



ランビックは、結局のところ自然発酵によって生まれる独特な個性が魅力のビールです。
一般的なビールとは一線を画す味わいを持ち、ベルギーの豊かなビール文化のなかでも、歴史と伝統を深く受け継ぐ特別な存在として愛されています。
Lindemans FRAMBOISE(リンデマンス・フランボワーズ)の誕生秘話
リンデマンス醸造所は1822年、ベルギーのフレゼンベークにある農場で始まりました。
農業を営むリンデマンス家が、冬の農作業が少ない時期に農民たちを楽しませるためにビールの醸造を始めたのがきっかけです。やがてビールの人気が高まり、農業よりも醸造に力を入れるようになりました。
6世代にわたり、ランビックビールの伝統を守り続けてきたリンデマンスは、1950年代後半から専業の醸造所として発展。1960年代には、伝統的な方法でチェリービール「クリーク」を初めて醸造しました。
そして1970年代に入ると、リンデマンスはフルーツを使ったランビックビールの輸出に力を入れ始めました。特に「フランボワーズ(ラズベリー)」は、その独特の味わいが世界中で高く評価され、注目を集めるように。
1年以上熟成させたランビックに新鮮なラズベリー果汁を加え、低温でじっくり漬け込むことで、フルーティーで爽やかな味わいを実現したのです。



今は6代目が伝統を大事にしながら醸造所を広げていて、リンデマンスのフランボワーズは、日本でも海外でも多くのビールファンに愛されています!
Lindemans FRAMBOISE(リンデマンス・フランボワーズ)ラベルのデザイン


特徴1:果実の存在感
ラベルには、ラズベリーがしっかり描かれ、ひと目で「フルーツビール」と分かるようになっています。
特徴2:色使いと高級感
ビールの色は深みのある赤ワインのような美しい色合いで、瓶のデザインも華やかに仕上げられています。食卓に並べるだけで映え、高級感のある印象を与えます。
特徴3:伝統と歴史
創業年の「1822年」がラベルに明記されており、長い歴史を持つベルギーの老舗ビールブランドとしての信頼感を感じさせます。伝統を大切にしながらも今なお愛され続けるビールであることを象徴しています。
日本でのLindemans FRAMBOISE(リンデマンス・フランボワーズ)の位置づけ
リンデマンス・フランボワーズは、日本のビール市場において、個性的でフルーティーなベルギービールとして特に人気があります。一般的なラガービールやピルスナーとは異なり、フルーツの香りと甘みが特徴のランビックスタイルで、ビール初心者からクラフトビール愛好家まで幅広い層に支持されています。
近年はオンライン通販でも手軽に購入できるようになっており、自宅で気軽に楽しめることから、その人気はさらに広がっています。
\ リンデマンスのフルーツビールは家でも手軽に /


Lindemans FRAMBOISE(リンデマンス・フランボワーズ)のオススメの飲み方と料理のペアリング
適温
2〜3℃
しっかり冷やして飲むのがオススメです。
相性の良い料理
- チーズ(ブリー、ゴルゴンゾーラ)
- サラダや軽めの前菜
- デザート:チョコレートフォンダンケーキ、チーズケーキ、ラズベリー、アイスクリーム
甘酸っぱい味わいが料理にアクセントを加えてくれますよ。また、「フランボワーズ」は、果実の酸味とやさしい甘さがスイーツとの相性も抜群です。
まとめ
Lindemans FRAMBOISEは、ラズベリーの香りと甘酸っぱさが存分に楽しめる、可愛い見た目と優しい味のフルーツランビックです。
「ビールが苦手」な人にも試してほしい一本。
自宅でのちょっとした贅沢にも、友人とのシェアにもぴったりなので、ぜひ一度試してみてくださいね♪
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