【実飲レビュー】Stiegl(シュティーグル)の味・特徴・種類


Stiegl(シュティーグル)は、オーストリア・ザルツブルク発祥のビール銘柄で、150年以上の歴史を誇る、国内最大規模の醸造所です。
サッカーのオーストリア代表をはじめ様々なスポーツのスポンサーをしており、国内では超定番&人気ビールの一つです。
Stieglの定番ピルスナーを
実際に飲んでみた!




湖畔で飲んだStiegl Goldbräuの生ビール



シュティーグルの代表作、Stiegl Goldbräuを飲んだ感想は、まずクリスピー!(=軽くてすっきりとした飲み口)
スムースな口当たりが広がり、まろやかな苦味とフルーティーな後味がバランスよく調和します。
アルコール度数はほどほどで、可もなく不可もなくとにかく日常的に楽しみやすいビールです♪
オススメ度: ★★★★☆(4/5)
公式インスタより
Stiegl(シュティーグル)の基本情報


ビールの種類 | ピルスナー(ラガー) |
---|---|
アルコール度数 | 4.9% |
原産国 | オーストリア |
創業年 | 1492年 |
色 | 黄金色 |
味わい | 軽やかでクリスピー、ほんのりとした苦味、フルーティーな後味 |
特徴 | バランスの取れた味わい、爽やかで飲みやすいビール |
Stiegl(シュティーグル)はオーストリアを代表するビールブランドですが、その中でもStiegl Goldbräuは特に人気があります。
しっかりとしたモルトの甘みと、ホップの爽やかな苦味が絶妙に調和しており、幅広いビール愛好者に親しまれています。
現地で味わえる、Stiegl(シュティーグル)のさまざまなビール
Stieglの故郷、ザルツブルクで飲んだStieglの生ビール3兄弟


少々苦味が際立つ味わい


香り豊かでまろやかな無濾過ビール


少しバナナ香る酵母入り白ビール
モーツァルトの故郷として知られるザルツブルクは、バロック建築が美しく残る歴史ある街で、アルプスの山々を背景に、静けさと気品が漂っています。
そんな街に家族で訪れた時の思い出のひとつが、現地のレストランでの”Stiegl生ビール3種飲み比べ”でした。
それぞれに個性のある Stiegl Pils、Bio-Zwickl、Weisse は、どれもこの街にぴったりな上品で丁寧な味わい。
なかでも印象的だったのは、普段ヨーロッパビールに馴染みのない両親が、「これは日本のビールと全然違う!」と感動していたこと。とくに父は、「ヨーロッパビールが美味しかったので、帰国したらしばらく日本のビールが飲みたくなくなった」と言っていたほどです。



ザルツブルクの美しい景色と共に味わうStieglのビールは、家族との時間をより特別なものにしてくれました!
オーストリアのインスブルックの街で飲んだStieglのHell


先日、アルプスの絶景に囲まれたオーストリアの美しい古都・インスブルックを散策していたら、街中のキャンペーンでStiegl(シュティーグル)のHellをなんと無料で配っている場面に遭遇。しかも冷えた瓶ビールをそのまま手渡しで!これはもう飲むしかない。
お行儀はちょっと悪いかもしれないけど、思わずその場で瓶のままゴクゴク。
ふんわりとした麦の甘みとスッとした爽快感、クセのないバランスの良さが、インスブルックの空気とアルプスの山並みにぴったりで、まさに「今この瞬間のためのビール」という感じ♪
普段ならグラスで丁寧に飲むけど、こうやって旅の途中、街のベンチや広場で気軽に一杯やるのも、ヨーロッパ旅の醍醐味かもしれません。



地元の空気と一緒に味わったStieglのHellは、きっとどこで飲むよりも美味しく感じた気がします♪
Stiegl(シュティーグル)の誕生秘話


出典:公式サイト
Stieglの歴史に関する公式サイトの情報に基づくと、Stieglの創業は1492年に遡ります。サルツブルクに設立されたこの醸造所は、最初「Haus an der Treppe(階段の家)」と呼ばれていました。
この階段とは、ビールを作るために水を汲みに行くための通路として使われていたことから、醸造所がその近くにあったことを象徴するものでした。後に、この「階段」を意味する「Stiegen」が、醸造所の名前として採用され、最終的に「Stiegl」という名前となったのです。
「Stiegl」という名前は、単にその場所に由来するだけでなく、オーストリアのサルツブルク地方の風景や地域の特徴とも結びついており、今ではその伝統を引き継いだブランド名として広く認知されています。
その後、Stieglは5世代にわたり家族経営の醸造所として成長しました。特に1700年代後半に、Stieglはサルツブルクで最も重要な醸造所の一つとなり、その品質の高さから地域の代表的なビールブランドとして認知されました。
1800年代には、Stieglは急速に拡大し、ビールの生産量と品質がさらに向上しました。なんとモーツァルトもこのビールを好んだと言われています(後述)。
20世紀に入ると、Stieglは新たな技術を取り入れ、品質向上と効率化を図りながらも、伝統を守り続けました。現在も、Stieglは家族経営を続け、品質第一のポリシーを貫いており、サルツブルク地域における重要なビールブランドとして広く親しまれています。
このように、Stieglは長い歴史を持ち、品質と伝統を重んじる醸造所として、今も世界中で愛され続けています。
参考リンク:モーツァルトがこのビールを愛していたって本当?


出典:公式サイト
「モーツァルトがこのビールを愛していたか?」について、Stieglの公式サイトによると、モーツァルトの妹の日記に彼がStieglbräu(醸造所)でビールを楽しんだことが記されていたそうです。
これにより、モーツァルトがこのビールを楽しんでいた可能性があることがわかります。
Stiegl(シュティーグル)のラベルの秘密


特徴① 色使い、シンプルで洗練されたデザイン
Stieglのラベルは、白と赤が基調となっており、金色などの華やかな色合いは使用されていません。このシンプルな配色は、清潔感や信頼感を与えると同時に、視覚的にもシンプルで目を引くデザインを作り出しています。
また過度な装飾を避け、直感的にビールの品質を感じさせるようなこのデザインは、ブランドの伝統や誇りを反映していルように感じます。
特徴② 階段のシンボル


出典:公式サイト
Stieglの名前は、近くにあった「階段(Stiegen)」に由来しており、ラベルにも階段のシンボルが象徴的に使われています。このシンボルは、ブランドの歴史や伝統を視覚的に表現し、サルツブルクの地域性とも深く結びついています。
日本でのStiegl(シュティーグル)の位置づけ
Stieglは、日本でもオーストリアの高品質なビールとして認知されています。特にそのピルスナータイプのビールは、飲みやすさと深い味わいが特徴で、多くのビール愛好者に支持されています。
ただし、現時点で日本の主要オンラインショップでは在庫を見つけることができませんでした。
現地に行くことがあれば、基本的にどこの大手スーパーにも取り扱いはあるので、見つけたらぜひ飲んでみてください♪
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こちらのゲッサーも愛すべきオーストリアの超定番ビールなんですよ。
詳しくは以下の記事へどうぞ♪


Stiegl(シュティーグル)の味わい方と料理とのペアリング


- 適温
Stiegl Goldbräuは、冷やして飲むのがオススメ。理想的な飲み頃は、4℃くらいです。
この温度でビールのフレッシュでクリスピーな味わいを最大限に楽しむことができますよ。
- 相性の良い料理
Stieglはそのバランスの取れた味わいから、さまざまな料理と相性が良いです。特に、軽めの肉料理やシーフード、サラダといった料理とのペアリングが抜群です。
ジャンル | 具体的な料理 | ペアリングのポイント |
---|---|---|
肉料理 | グリルチキン、ソーセージ、ハム | Stieglの爽やかな苦味が、ジューシーな肉の味わいと絶妙に合います。特にソーセージやグリルチキンとの相性が抜群です。 |
シーフード | 白身魚のグリル、エビのソテー | シーフードの繊細な風味を引き立て、Stieglの軽やかさが食事を一層引き立てます。レモンやハーブを使った料理と特に相性が良いです。 |
チーズ | ゴートチーズ、ブリーチーズ | Stieglのさっぱりとした後味が、クリーミーなチーズと絶妙にマッチします。特に軽めのチーズと合わせると美味しさが広がります。 |
エスニック料理 | タイ料理(グリーンカレー、レッドカレー) | スパイシーなエスニック料理と合わせると、Stieglの爽やかさが料理のスパイスを和らげ、バランスの取れた食事を楽しめます。 |


まとめ
Stiegl(シュティーグル)は、オーストリアの伝統を受け継ぐビールブランドで、特にそのピルスナータイプは非常に飲みやすく、フレッシュでクリスピーな味わいが特徴です。歴史と品質に裏打ちされたビールを是非一度試してみてください!