ドイツビールは常温で飲む?冷たいビールは日本だけ?【噂の真相】

ドイツビールは常温で飲む?冷たいビールは日本だけ?現地から解説
  • URLをコピーしました!
ヨーロッパビール好きの洋子

ヨーロッパ、特にドイツなどではビールを常温で飲むって本当?

どうしてぬるいビールが出てくるの?

こんな疑問にお答えします!

この記事でわかること
  • ヨーロッパのビールがぬるい理由(実際は冷たいビールが主流)
  • ぬるい温度で美味しくなるビールの種類
  • ヨーロッパにもグラスを冷やす文化はある?
  • ホットビールの意外な楽しみ方

ヨーロッパのビールはぬるい」という噂を耳にしたこと、ありませんか?

日本ではビール=キンキンに冷えた飲み物のイメージがあるけれど、実際、ヨーロッパではビールを冷たくしすぎない文化があるのでしょうか?それとも単なる誤解なのでしょうか?

著者:みゃーこ

この記事では、ヨーロッパの実際のビール事情や、ぬるい温度で美味しく楽しめるビールの種類などについて、ヨーロッパ在住の私が自身の体験談を交えてお伝えします!


  • 本記事の信憑性
プロフィール画像

当ブログの筆者はヨーロッパ在住、海外歴5年超。中東での“禁ビール生活”を経て出会った本場の一杯に心を奪われ、気づけば1,000本以上の現地ビールを飲んできました。

元法人営業の情報収集力と、3つのブログ・SNS運営で培った発信力を活かし、「ただの酒好きでは終わらない本気のビール愛」でリアルな情報をお届けします。

じっくりご覧いただけますと幸いです🙇‍♀️

目次

ヨーロッパではビールがぬるいって本当?常温なの?

ヨーロッパのビール

「ヨーロッパのビール、なんでこんなにぬるいんだろう?」

この疑問、私もヨーロッパ旅行をしはじめた時に感じたことがあります。しかしいきなり結論を言ってしまうと、実は「ヨーロッパ全体でビールがぬるい」というのは半分誤解です。

もちろん、ぬるく感じることもあるかもしれませんが、ヨーロッパのビールは基本的に冷たく提供されることが多いのです。

実際にヨーロッパでは、ビールは冷蔵庫でしっかり冷やして提供されるのが一般的。特に大手のビールメーカーやパブでは、日本と同じように冷たいビールが楽しめますし、日本と同じく夏場は普通に冷蔵庫で4度程度に冷やして飲むことも多いです。

しかし!

地下室のような涼しい環境で保存されていた場合や、あえてぬるめの温度で飲むと美味しいビールを飲む場合は、ビールが日本に比べて「ぬるい」と感じられることがあるかもしれません。

たとえばドイツのビール文化では、地下室にビールが保管されることがよくあります。ドイツの地下室は乾燥していて、ひんやりとした温度が保たれており、自然にビールが適切な温度で冷やされます。これによって地下室にビールを置いておくだけで「ぬるくない、ちょうど良い温度」でビールを楽しむことができるのです。

また、ヨーロッパでは外気温が氷点下から4℃前後の寒い季節には、ビールをバルコニーに置いて保存しておくこともよくあります。実際に我が家でも、涼しい季節は天然冷蔵庫としてバルコニーを活用しています。

ヨーロッパの涼しいバルコニーで缶ビールを保管する画像

さらにビールを冷やしすぎると味のバランスが崩れてしまうため、あえて少し温度を上げて飲むことでより風味を感じることができると考えられていることも、理由の一つでしょう。

ヨーロッパビール好きの洋子

つまり、ヨーロッパでは「ぬるい」というよりは「キンキンになるまで冷やさない」文化が根付いていると言えますね。

どんなビールはぬるい温度で飲むと美味しい?

イギリスで訪れた、ぬるいビールが出てきたパブ
イギリスで訪れた、ぬるいビールが出てきたパブ

さて、前述の通り、ヨーロッパのビールの中にはあえてぬるくして飲む方が美味しいビールもあります。

とくに以下に挙げたようなビアスタイルは冷えすぎると風味が失われてしまうため、10℃前後、14度前後などビアスタイルに応じて少しぬるめの温度で楽しむのがベストなんです。

著者:みゃーこ

各ビールを飲む時のおすすめの温度はリンク先の記事で確認できますよ。

  • エール(Ale)

    イギリスやベルギーなどで人気のエール系ビールは、ぬるめの温度だとその複雑な味わいが引き立ちます。とたえばパブで出されるエールは冷蔵庫から出したての冷たいものではなく、少しぬるめで提供されることもよくあります。エールは、少し温度が上がることでフルーティーな香りや複雑な味を楽しむことができ、これがまた絶妙な味わいとなります。

    エールビールのおすすめビール:ロンドンプライド


  • スタウト(Stout)やポーター(Porter)

    濃い色合いとコクのある味わいが特徴的なスタウトやポーターも、ぬるい温度でその風味をしっかりと感じることができます。アイリッシュスタウトなどは、冷たすぎるとチョコレートやコーヒーのような深い味わいが隠れてしまうため、少し温度が上がるとその魅力が引き立ちます。

    スタウトのおすすめビール:ギネスサミュエルスミス オートミールスタウト

  • ベルギー・トラピストビール

    ベルギーのトラピストビールやダークエールも、冷やしすぎるとアルコール感が強くなりすぎたり、味が濃くなりすぎてしまうことがあります。少しぬるめの温度で飲むことで、ビールの豊かな香りやスパイシーな風味がしっかりと感じられ、バランスの取れた味わいを楽しむことができます。

    トラピストビールのおすすめビール:シメイ
著者:みゃーこ

私自身も上の写真のイギリスのパブで、実際にぬるいエールを飲んだ経験があります。

最初は少し驚きましたが、時間が経つにつれて、その深い味わいをしっかりと感じることができて、とても満足感を感じましたよ〜

日本みたいにグラスまで冷やす文化はある?

様々なビールグラス

では、ヨーロッパで「グラスを冷やす文化」はあるのでしょうか?

著者:みゃーこ

実際、私はヨーロッパに住んでいて、グラスを冷やしてビールが出されたシーンは見たことがありません

日本では「キンキンに冷えたビール」が好まれる文化があり、爽快さやのどごしを最大限に楽しむために特に居酒屋などではグラスも冷やされていることがありますよね。

特に日本の主流であるラガービールは低温で美味しく飲めるため、冷えたグラスが風味を保つのに適しています。

日本では一般的なこの習慣ですが、ヨーロッパではあまり見られないというのが現実です。

とくにイギリスやベルギーなどヨーロッパの各国では、ビールグラスの種類にこだわりを持っている場合が多く、冷やすよりもそのグラスの形状や素材に重点が置かれています

冷えたグラスよりも、ビールの香りがしっかりと引き立つようなグラスを使用が大切とされ、グラスを冷やすことは一般的ではないようです。

ホットビールって?

スパイスとホットビール

最後に、ちょっとユニークな飲み方ですが、「ホットビール」についても触れておきますね。

ホットビールという言葉を聞くと多くの人が驚くかもしれませんが、ヨーロッパでは一部の国で寒い季節にホットビールを楽しむ文化があります。

例えば、ドイツでは冬の時期に「グリューワイン」というホットワインを楽しむ習慣がありますが、ビールを温めて飲む「ホットビール」もあります。これにスパイスやフルーツを加えることで、温かいビールを楽しむことができます。もちろん、これは珍しい飲み方ではありますが、寒い冬の夜に体を温めながら飲むビールとして、特にドイツやオーストリアなどの一部では親しまれている飲み方です。

ホットビールは、通常のビールとはかなり異なる味わいを持っています。基本的には温かいビールにスパイスやフルーツを加えて作るため、アルコール感が強くなく、寒い季節に体を温める飲み物として楽しむことができます。

まとめ

ヨーロッパやドイツではビールがぬるいというのは、実際には半分、誤解です。ヨーロッパのビールは、一般的には冷たく提供されることが多いですが、冷やしすぎると風味が損なわれるため、少しぬるめで飲まれることもあります。

また、グラスを冷やす文化はほとんどなく、代わりにビールの味わいを最大限に引き出すためのグラス選びが重視されています。そして、ホットビールは一部の寒冷地域で楽しむ珍しい飲み方として存在しています。

次回ヨーロッパでビールを楽しむ際には、少しぬるめのビールに挑戦して、その土地ならではの味わいを楽しむのも面白いかもしれませんね♪

ドイツビールについては以下の記事で詳しく解説しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次