
Gaffel Kölsch(ガッフェル・ケルシュ)は、ドイツ・ケルンを代表する伝統的なケルシュビール※。
ラガーの爽快さとエールのフルーティーさが絶妙に融合され、軽やかでありながら味わい深く、地元はもちろん世界中のビールファンからも高い支持を得ています!
※ケルシュとは?
ケルシュビールはドイツ・ケルン地方の伝統的な淡色上面発酵ビールで、ケルン周辺でのみ正式に名乗ることができるビアスタイルです。
エール酵母を使って比較的高温で発酵させた後、ラガーのように低温で長期間じっくり熟成させるため、フルーティーな香りと豊かな味わいを保ちつつ、クリアでキレの良いすっきりした後味が特徴。この独特な醸造方法から、”エールとラガーのいいとこ取り”と称されています。
参考記事:エールビールとは?(気にならなければすっ飛ばしてOK)
ドイツ・ケルンってこんな場所


バルコニーでGaffelを堪能♪


こんなビール


美しいゴールド♡



私がこのビールを飲んだ印象は、まさに感動の一言…!
ひと口飲んだ瞬間、その芳醇な香りと味わいにぐっと引き込まれました。
青りんごのような爽やかな香りがふわりと広がり、優しい麦の甘みとキレのあるホップの苦みが絶妙に重なり合って、とにかくバランスが見事。
軽やかなのに奥行きがあり、飲むたびに「美味しい!」と声が漏れてしまうほどでした。
Gaffel Kölsch、ケルシュの魅力を凝縮したような一本です!
オススメ度:★★★★★(5/5)
Gaffel Kölsch(ガッフェル・ケルシュ)の基本情報


ビールの種類 | ケルシュ(Kölsch) |
---|---|
アルコール度数 | 4.8% |
原産国 | ドイツ(ケルン) |
発売年 | 1908年 |
色 | 淡い黄金色 |
味わい | 爽やかでフルーティー、程よいホップの苦味とすっきりした後味 |
特徴 | フルーティーな香りとクリアでキレの良い味わいを両立した、軽やかで飲みやすいケルシュスタイルのビール |
\ 日本から気軽にケルシュの世界へ✈️ /


Gaffel Kölsch(ガッフェル・ケルシュ)の誕生秘話


出典:公式サイト
ケルンでは昔からビール造りが盛んでしたが、1302年に「アイゲルシュタイン41番地」に初めて醸造所が登場した記録が残っています。そこは100年以上にわたり、地元の人々に愛されるビールの聖地となりました。
「ガッフェル」の名が知られるようになったのは、この地で造られた上面発酵(エールビールの発酵方法)のいわゆる”ケルシュビール”が評判を呼んだからです。第二次世界大戦前には、ガッフェルはケルン最大の醸造所として名を馳せ、その味わいと質の高さで多くの人々の支持を得ました。
1908年、ベッカー兄弟が「ガッフェル上面発酵ビール醸造所」を創設した際、すぐにこの醸造所はケルン市民にとって最も人気の場所となりました。優れた上面発酵ビールと美味しい料理で町中に知られていました。19世紀には多くの飲食店が自家醸造をやめ、代わりにGaffelを仕入れるようになりました。こうしてGaffelは徐々に中規模の企業へと成長したのです。
醸造所は1950〜60年代にかけて大きく成長し、創業者一族であるベッカー家が4代にわたり経営を続け、伝統と革新を融合させています。
しかし、時代とともに醸造設備の拡張が難しくなり、2016年にケルン郊外のポルツ地区へ移転。そこからも変わらぬ品質で、現在ではドイツ国内外の3,000を超える飲食店に供給され、ケルシュビール市場の約30%を占める人気ブランドへと成長しています。
Gaffel Kölschは、ケルンの歴史と情熱が詰まった、まさに地元の誇りと言えるビールなのです。
Gaffel Kölsch(ガッフェル・ケルシュ)のラベルの秘密


Gaffel Kölschのラベルには、伝統とこだわりが詰まっています。
まず「SEIT 1908」という文字は、ガッフェルの醸造が1908年から続いていることを示しており、100年以上の歴史と経験を感じさせます。
また「Feinherber Geschmack」は「ほどよい苦味の味わい」という意味で、このビールのバランスの良い、爽やかな苦みを表現しています。
ラベルの色使いは青と白が基調で、これは信頼感や落ち着いたイメージを与える配色となっています。
日本でのGaffel Kölsch(ガッフェル・ケルシュ)の位置付け
日本でも輸入されているGaffel Kölschは、ケルンビールの代表格としてクラフトビール専門店や輸入ビールショップで見かけることがあります。
日本のビールファンの間でも「爽やかで飲みやすいケルシュ」として根強い人気があります。
見つけたらぜひ、バルコニーやアウトドアでのひとときに合わせて飲んでみてくださいね。
\ ドイツビールの飲み比べも楽しい♪ /


Gaffel Kölsch(ガッフェル・ケルシュ)の味わい方とおすすめ料理
味わい方のポイント
1. キンキンに冷やして、小さめのグラスで
ケルシュは本来200ml程度の「シュタンゲ」(=筒状のグラス)と呼ばれる細長いグラスで提供されます。理由は、ビールの鮮度を保ったまま最後まで美味しく飲めるようにするため。Gaffel Kölschも、よく冷やし、グラスも冷やしておくと、爽快な口当たりと香りが際立ちます。
\ シュタンゲはこんなグラス/
2. 開栓後はすぐに飲む
ホップの香りと炭酸のフレッシュさが魅力のケルシュは、開けてすぐが一番美味しいタイミング。のんびり飲むより、テンポよく飲み切るのがおすすめです。
3. 料理と一緒に楽しむ
クセがなくスッキリしたGaffel Kölschは、幅広い料理と好相性。和食から洋食まで、合わせやすさも魅力のひとつです。
おすすめ料理
料理名 | 特徴・相性ポイント |
---|---|
ソーセージ & ザワークラウト | 塩気や脂っこさをビールの爽快感が中和し、酸味とも好相性。ドイツ定番のペアリング。 |
フライドチキン /唐揚げ | 衣の香ばしさと脂を、ほどよい苦味と炭酸でさっぱりと流してくれる。 |
枝豆 / 冷奴 | あっさりした味わいが、ケルシュの軽やかさと調和。和食のおつまみにもぴったり。 |
軽めのチーズ | マイルドなミルクの風味とビールのホップ香が引き立て合う。強すぎないチーズがおすすめ。 |
魚介のカルパッチョ / マリネ | 柑橘系の酸味やハーブ、オイルとケルシュの清涼感がマッチ。爽やかな食前の一皿に。 |


ソーセージとザワークラウト♪
まとめ
Gaffel Kölschは、「ラガーの爽快さ」と「エールの華やかさ」を兼ね備えた、ケルン生まれの伝統ビール。
軽やかで飲みやすいのに、しっかりとした味の骨格も楽しめる、まさに「いいとこ取り」の一杯です。
春の暖かい日のバルコニーで、20度のそよ風と共に味わうGaffel Kölschは、幸せな時間を演出してくれます。
ケルシュの世界に初めて触れる方にも、自信を持っておすすめできる名品なので、ぜひ一度お試しください!

