
「Kozel」は、チェコスロバキア発祥の名門ビールブランドです。
深いロースト感とまろやかな甘さが特徴的なダークビールがとくに人気ですよ。



今日はその、人気のダークビールを中心に解説します。Kozelのダークビールはアルコール度数も3.8%と低めなので、ビール初心者の方でも飲みやすい一杯です。
Kozelダークを
実際に飲んでみた!





私がこのビールを飲んだ感想は、まずその深みのある味わいが印象的!
口に含んだ瞬間、ローストした麦の香ばしさとほんのりとした甘さが広がり、まろやかなコクがしっかり感じられます。
ダークビールならではのビター感もあるけど、苦味が強すぎないので飲みやすいし、後味もほどよくスッキリしているから、重たくなりすぎません。
甘さがちょっと感じられても、べたつくまでではないので、食事とも合わせやすいです。
じっくり味わいたいときにおすすめの一本!
オススメ度: ★★★★☆(4/5)
Kozel(コゼル)の基本情報


ビールの種類 | ダークラガー |
---|---|
アルコール度数 | 3.8% |
原産国 | チェコ共和国 |
発売年 | 1874年 |
色 | ダークブラウン |
味わい | まろやかでロースト感のある深い味わい、ほんのり甘さも感じられるが、重すぎず飲みやすい |
特徴 | チェコ伝統のダークラガー、滑らかな飲み口と程よい甘さで、しっかりとしたコクを楽しめるビール |
Kozelは、チェコの伝統的な製法で醸造されたダークラガーで、豊かなロースト感と滑らかな味わいが特徴です。苦味が少なく、ビール初心者でも楽しみやすいのが魅力。深い味わいながらも後味はさっぱりしていて、食事との相性も抜群です。
ダークビールは「黒ビール」とは違うの?
ダークビールは「黒ビール」の一種と言えます。黒ビールの中にダークビールが含まれ、ダークビールは黒ビールの一つのスタイルと考えて良いでしょう。
ただし厳密にいうと、黒ビールとダークビールの間には少し違いがあります。
日本でよく使われる「黒ビール」という呼び方は、ビールの色が黒いことをシンプルに表現したもので、スタウトやポーターなどが代表的。
一方、「ダークビール(Dark Beer)」は、世界的に使われる分類で、色だけでなく味や原料の特性も含んだ幅広いカテゴリを指します。
たとえばKozelの「コゼル ダーク(Kozel Dark)」は、見た目こそ黒ビールのように濃い色合いですが、実際はロースト感は控えめで、キャラメルのような甘みとマイルドな飲み口が特徴。
つまり、色はダークでも、いわゆる“重たい黒ビール”とは一線を画すスタイルなのです。



Kozel Darkのようなビールはダークビール初心者にも飲みやすく、食事との相性も抜群。
黒ビール=苦くて重いというイメージがある方にこそ試してほしい一杯です!


Kozel(コゼル)の誕生秘話


Kozelの物語は、1847年12月15日に始まります。この日、チェコの小さな村ヴェルケ・ポポヴィツェにある醸造所で、初めてコゼルのダークビールが作られました。60ヘクトリットルの大きな釜で醸造されたこのビールは、地元の人々に愛されることとなり、Kozelの歴史がスタートしました。
その後、1919年に起こったちょっと不思議な出来事がKozelのシンボルとなる「ビリーゴート(雄ヤギ)」の伝説を生みました。あるフランスの画家が旅の途中、ヴェルケ・ポポヴィツェに立ち寄り、食事と宿を提供してもらいました。感謝の気持ちを込めて、彼はビール醸造所に美しいヤギの絵を贈ったのです。この絵のヤギが、後にコゼルのアイコンへと発展しました。
さらに、1930年代には実際のヤギが醸造所の公園で草を食べる姿が見られるようになり、Kozelの“顔”として親しまれました。今日まで続くこのヤギは、Kozelの親しみやすく温かいイメージを象徴する存在となっています。



Kozelはただのビールではなく、長い歴史の中で大切に育まれた物語とシンボルを持つ、愛され続けるビールなんですね。
Kozel(コゼル)のラベルの秘密


Kozelのラベルには、ブランドの歴史とこだわりがしっかりと込められています。シンプルでありながらも魅力的なデザインには、いくつかの特徴があり、Kozelのビールを手に取るたびにその魅力を感じることができます。
特徴① ビリーゴート(雄ヤギ)のシンボル
ラベルに描かれているのは、Kozelの象徴でもある「ビリーゴート(雄ヤギ)」です。このヤギは、先述の通り、Kozelの誕生にまつわる伝説に由来しており、ビールの品質の高さと伝統を表しています。ヤギが持つ「穏やかで落ち着いた」印象は、Kozelのビールが持つまろやかで親しみやすい味わいを反映していると言えるでしょう。
特徴② 鮮やかな色合いとシンプルなデザイン
Kozelのラベルは、シンプルながらも目を引くデザインが特徴です。ビリーゴートが描かれた背景には、落ち着いた色合いの金色や茶色が使われ、ビールのダークで深い味わいを連想させます。シンプルな中にもしっかりとした存在感があり、見る人に強い印象を与えます。



Kozelのラベルは、単なるデザイン以上に、そのビールに込められた歴史や物語、そして品質へのこだわりを感じさせてくれます。
次にコゼルを手に取るときは、このラベルに隠された意味にも思いを馳せてみてくださいね。
日本におけるKozel(コゼル)の位置づけ、日本の通販でも買える?
Kozelは近年日本でも注目を集めるチェコのダークビールで、特にクラフトビールや輸入ビールを楽しむ層から人気があります。チェコのビール文化を代表する存在として、これからますます日本でも楽しみたいという人が増えていくことでしょう。
ただし現在のところ、日本のAmazonなどのオンライン通販ではKozel(コゼル)のビールは直接購入することは難しい場合が多いです。もしAmazonなどで購入したい場合、海外から取り寄せるオプションがあるかもしれませんが、通常は大手の国内ビールブランドに比べて手に入りづらいというのが現状です。
ただし!以下の手順で試してみてくださいね。
方法① メルカリでKozelが売られていることがある!


実際に、この記事を書いている今の時点、メルカリで1本1,600円程度で売られています。(ヨーロッパから閲覧しているため、金額はユーロ表記になっています。)
割高な気もしますが、メルカリが利用できる方は、以下リンク先から最新情報をチェックしてみてくださいね♪
方法② Kozelダークに近いビールを試す



代わりに、日本でもKozelダークに近い味わいを楽しめるヨーロッパのビールをご紹介します。
\ コゼルダークのような深い味わいを楽しむなら /
日本でも定番の海外ビールなので、ご存知の方も多いと思います。
ギネスは濃厚でクリーミーな口当たりが特徴的で、ロースト感と少しの甘さがあり、コゼルダークのような深い味わいを楽しめます。
コゼルよりも若干苦味が強めで、前述の通り厳密には違う種類のビールなのですが、黒ビール愛好者や、ロースト感のあるビールを試しに飲んでみたい方の一杯にオススメですよ。
ギネスビールについて詳しくはKozel(コゼル)の味わい方と料理とのペアリング
- 適温
5~7℃(冷やしすぎず、程よく冷やして飲むのがオススメ)
- グラス
口が広めのグラスを使用すると、ビールの香りと味わいがより引き立ちます。
- 相性の良い料理
Kozelは、料理との相性が抜群で、特に以下の料理と合わせると、より一層その美味しさが際立ちます。
料理ジャンル | 具体的な料理 | ペアリングのポイント |
---|---|---|
グリル料理 | 牛ステーキ、グリルチキン | Kozelのロースト感と肉の香ばしさが相性抜群 |
煮込み料理 | 豚の角煮、ビーフシチュー | ダークビールの深い味わいが煮込み料理にマッチ |
揚げ物 | フライドチキン、ポテトフライ | ビールのまろやかな甘さが揚げ物の油っぽさを中和 |
チーズ | チーズプレート、チェダー | チーズのコクとビールの滑らかな味わいが調和 |
スモーク料理 | スモークサーモン、スモークチキン | スモークの風味とKozelのロースト感がぴったり |
まとめ
Kozelは、チェコの伝統を受け継ぎながらも、現代のビール愛好者にも愛されるダークビールです。その深い味わいと飲みやすさは、どんな料理とも相性が良く、食事の時間をさらに楽しませてくれます。
チェコや近隣国に行かれた際には、ぜひKozelを飲んで、チェコのビール文化を感じてみてくださいね♪