ヨーロッパビールの度数って?度数が高い&低い有名ビールも紹介


ヨーロッパのビールってどれくらいアルコール度数があるの?
有名なビールの度数も知りたーい!



そんな疑問を持つあなたへ。
この記事では、ヨーロッパを代表する有名ビールのアルコール度数を中心に、度数が高いビール、低いビールの代表格も紹介。
さらに、世界的にも最高レベルで度数の高いビール・低いビールについて解説します!
- 本記事の信憑性
当ブログの筆者はヨーロッパ在住、海外歴5年超。中東での“禁ビール生活”を経て出会った本場の一杯に心を奪われ、気づけば1,000本以上の現地ビールを飲んできました。
元法人営業の情報収集力と、3つのブログ・SNS運営で培った発信力を活かし、「ただの酒好きでは終わらない本気のビール愛」でリアルな情報をお届けします。
じっくりご覧いただけますと幸いです🙇♀️
ヨーロッパのビール度数の基礎知識
ヨーロッパのビールは多彩なスタイルが特徴で、アルコール度数も3%台から10%以上と幅広く存在します。
一般的には4%〜6%のビールが多く、飲みやすさの基準となっています。
一方、ベルギーのトラピストビールなどはアルコール度数が高めで、しっかりとした味わいとコクを楽しめます。対照的に、ドイツやチェコのピルスナーはやや低めの度数で、軽やかでスッキリした味わいが特徴です。



アルコール度数は飲みやすさや味わいに直結するため、だいたいの度数をざっくり押さえておけば、シーンや好みに合わせたビール選びが楽になりますよ。
ヨーロッパの代表的な有名ビールとアルコール度数
Weihenstephan (ヴァイエンシュテファン) ![]() ![]() | 国:ドイツ 世界最古の醸造所のラガー。バランスの良い味わい。 | 度数:5.1%
Beck’s (ベックス) ![]() ![]() | 国:ドイツ 軽快でキレのある飲みやすいピルスナー。 | 度数:5%
Duvel (デュベル) ![]() ![]() | 国:ベルギー 強い苦味と華やかな香りのトリプル。 | 度数:8.5%
Hoegaarden (ヒューガルデン) ![]() ![]() | 国:ベルギー 爽やかなホワイトビールの代表格。初心者におすすめ。 | 度数:4.9%
Leffe (レフ) ![]() ![]() | 国:ベルギー 伝統的な修道院ビール。フルーティかつコクのある味わい。 | 度数:6.6%
Stella Artois (ステラ・アルトワ) ![]() ![]() | 国:ベルギー 世界的に知られるベルギーのラガー。 | 度数:5.2%
Heineken (ハイネケン) ![]() ![]() | 国:オランダ 海外ビールの代表格、世界的に有名なラガービール。 | 度数:5%
Carlsberg (カールスバーグ) ![]() ![]() | 国:デンマーク こちらも世界的に有名なラガー。クリアで飲みやすい。 | 度数:5%
Guinness (ギネス) ![]() ![]() | 国:アイルランド 世界的に有名な黒ビール(アイリッシュスタウト)。クリーミー。 | 度数:4.2%
London Pride (ロンドンプライド) ![]() ![]() | 国:イギリス バランス良いイングリッシュペールエール。 | 度数:4.7%
Pilsner Urquell (ピルスナーウルケル) ![]() ![]() | 国:チェコ 世界最初のピルスナー。クリアな苦味。 | 度数:4.4%
Moretti (モレッティ) ![]() ![]() | 国:イタリア 伝統的なイタリアンラガー。 | 度数:4.6%
Peroni (ペローニ) ![]() ![]() | 国:イタリア 軽やかで爽快なイタリアンラガー。 | 度数:5%
Estrella Damm (エストレージャ・ダム) ![]() ![]() | 国:スペイン スペインを代表する爽やかなラガー。 | 度数:4.6%
この表からわかること
- 多くのヨーロッパの有名ビールは、アルコール度数が5%前後
ドイツやチェコ、オランダ、デンマーク、イタリア、スペインなどで主流のラガーやピルスナーは、飲みやすく日常の食事にもよく合う軽やかな味わいが特徴です。 - ベルギーのビールは度数が高めのものも多い
例えばデュベル(約8.5%)やレフ(約6.6%)など、香りや味わいが豊かでしっかりとしたコクがあり、じっくり楽しむためのビールとして人気です。 - 黒ビールやペールエールなどのスタイルは、意外とアルコール度数が中程度
ギネス(4.2%)やロンドンプライド(4.7%)のように、度数は控えめでも味わい深く個性豊かなビールが多いのが特徴です。



全体として、ビールのアルコール度数は飲まれるシーンやスタイルによって使い分けられていることがわかります。
軽やかで爽快な中度数ビールは日常使いにぴったり。一方、度数が高めでコクのあるビールは、ゆっくり味わう特別な時間やリラックスタイムに向いています。
アルコールが高いビアスタイル
一般的にアルコール度数が高めのビアスタイルには、以下のようなものがあります。
アルコール度数が高い代表的なビアスタイルと代表的なビール
- トリプル(Tripel)
ベルギー発祥のスタイルで、8〜12%と高めの度数が特徴。フルーティーでスパイシー、しっかりしたコクがありながらも飲みやすいビールです。
例:Westemalle トリプル(ウェストマール) - ダブル(Dubbel)
こちらもベルギーの伝統的な修道院ビールで、6.5〜8%の度数。濃厚でキャラメルやフルーツの甘みが感じられます。
例:Chimay Red(シメイ・レッド) - ボック(Bock)
ドイツでよく見られるスタイル。6.3〜7.5%ほどで、麦芽の甘みとコクが強く、冬場に人気です。
例:Paulaner Salvator(パウラナー・サルヴァトール)



このようなビアスタイルは度数が高い分、ゆっくり飲むのがおすすめ。食後のデザート感覚や特別なひとときにぴったりです。
普段は軽めのラガーやピルスナーを楽しみつつ、時々こうした濃厚なビールも試してみると、ビールの世界がもっと広がりますよ♪
その他、アルコール度数が高めのヨーロッパビール
- Rochefort 10(ロシュフォール10、ベルギー):約11.3%
トラピストビールの最高峰。濃厚かつ複雑な味わい。 - Westmalle トリプル(ウェストマール、ベルギー):約9.5%
フルーティでスパイシー、エレガントな味。 - Chimay(シメイ)ブルー:約9%
ベルギーのトラピストビールの中でも特に有名で人気の高い銘柄。 - Duvel(デュベル、ベルギー):約8.5%
悪魔のように美味しい、バランスの良い苦味と香り。
アルコールが低いビアスタイル
- ケルシュ(Kölsch)
ドイツ・ケルン発祥のビールで、4.5〜5%の度数。フルーティーでバランスよく、軽快な飲み口。食事にもよく合います。
例:Gaffel Kölsch(ガッフェル・ケルシュ) - フルーツビール(Fruit Beer)
主にベルギーで作られる、フルーツを加えて発酵させたビール。4%前後の低〜中度数が多く、甘みと爽やかな酸味で飲みやすいのが魅力。ビール初心者にもおすすめ。
例:Lindemans Framboise(リンデマンス・フランボワーズ)、Lindemans Kriek(クリーク) - ラドラー(Radler)
アルコール度数は2〜3%と低めで、ビールとレモネードや柑橘系ジュースを割った爽やかな飲み物です。とても飲みやすいため、特に暑い季節やアウトドアにぴったり。
例:Zillertal(ツィラタール)ラドラー



低アルコールビールは、暑い日や軽く一杯飲みたいときにおすすめです。食事とも合わせやすく、お酒が苦手な方でも比較的、飲みやすいです。
その他、アルコール度数が低めのヨーロッパビール
- Pilsner Urquell(ピルスナーウルケル、チェコ):約4.4%
爽快な苦味が特徴の元祖ピルスナー。
世界で最もアルコール度数が高いビール
世界最高度数のビール(ただし、入手困難!)
- BrewDog “The Strength of a Thousand Suns”(スコットランド)※公式サイトへ
アルコール度数:57.8%
ほぼ蒸留酒レベルの超強力ビール。極少量ずつ味わうのが推奨される。 - BrewDog “The End of History”(スコットランド)※公式サイトへ
アルコール度数:55%
世界で最も高アルコール度数を誇るビールのひとつ。ジャケットにリスやタヌキを使った個性的なパッケージも話題に。少量ずつじっくり楽しみたい超強力ビールです。 - Brewmeister Brewery “Snake Venom”(スコットランド)
アルコール度数:67.5%
世界最高度数を誇るビール。アイスビールの技法で造られ、非常に高濃度。
ただし、超高アルコールビールとして話題になりましたが、かなりニッチな商品で生産量も限られていました。 - Brewmeister Brewery ”Armageddon(アルマゲドン)”(スコットランド)
アルコール度数:65%
こちらも非常に限定的に生産されていました。



なんと、世界最高度数のビールはスコットランド産ばかり?



そうですね、現状では世界最高度数のビールはスコットランド産が多いです。
理由は、スコットランドのブリュードッグ(BrewDog)やブリューマイスター(Brewmeister)などの醸造所が「超高アルコールビール」の開発に力を入れていたから。
ただし、これらは一部の特殊な例で、普段飲まれるビールとはかなり違った存在ですね。
現実的に、実際に飲めるアルコール度数の高いビールは?
上記のようなの”超高アルコールビール”は、限定生産で非常に希少なコレクターズアイテム扱いですし、通常の酒屋やスーパーで手に入るものではありません。
一般的に流通していて、日常的に購入できる高アルコールビールの代表としては、前述のような度数の高いビールになります。
世界最低度数のビール
世界で最もアルコール度数が低いビールは、一般的に「ノンアルコールビール」や「アルコール0.0%」のビールになりますが、厳密には0.5%未満の微アルコールビールも含まれます。
こうしたビールの特徴やおすすめ銘柄は、以下の記事で紹介しています。


まとめ:度数を知って自分に合うビールを楽しもう
ヨーロッパのビールは度数ごとに個性が違い、飲み方や楽しみ方も変わります。
- 軽やかに楽しみたいなら4%前後のピルスナーやフルーツビールがおすすめ。
- じっくり味わいたいなら9%以上のトラピストビールが最高の選択です。
- そして、世界には50%以上の超高アルコールビールも存在し、特別な体験として注目されています。
自分の好みやシーンに合わせて度数を選び、ヨーロッパのビール文化を思いきり楽しんでくださいね♪