
チェコビール=ピルスナーウルケルと思う方は多いかもしれませんが、実はもう一つ、地元で長く愛されるビールがあります。
国内第2位の生産量を誇る“もう一つの国民的ビール”が「Staropramen(スタロプラメン)」なんです!



今日は、このビールとチェコの他の有名ビールとの違いや、味・特徴・歴史など詳しく解説していきますね♪
まずはスタロプラメンを
実際に飲んでみた!





私がこのビールを飲んで感じたのは、クラシカルなのに、洗練されたバランス感!
ほどよい苦味 × モルトのしっかりしたコク。そして後味はすっとクリアで、何杯でも楽しめる軽快さ。
ピルスナーウルケルよりもホップ香と苦味が控えめで、苦みが苦手な方にも◎
飲みやすさと本格感が両立していて、毎日飲みたくなる一杯です!
オススメ度:★★★★☆(4/5)
Staropramen(スタロプラメン)の基本情報


ビールの種類 | ラガー(ピルスナータイプ) |
---|---|
アルコール度数 | 5.0% |
原産国 | チェコ |
色 | ゴールド |
味わい | モルトのコクと控えめな苦味、軽やかな飲み口 |
特徴 | チェコ国内第2位の生産量を誇る国民的ビール |
\ 日本の通販にも、ちゃんと在庫が…! /
チェコビールって、そもそもどんなビール?
チェコビールの特徴って?
チェコは世界的なビール大国。
特に「ピルスナービール」の発祥地として知られ、ビール好きなら一度は飲んでおきたい名産地です。
そんなチェコビールの特徴を、ざっくりまとめてみました。
チェコビールの5つの魅力ポイント
- ピルスナー発祥の地
1842年、チェコの都市「プルゼニ」でピルスナーウルケルが誕生。
世界中のラガービールの原点とも言える存在です。 - 上質なホップ「ザーツ(Saaz)」を使用
チェコ産のアロマホップ「Saazホップ」は、やさしい香りと心地よい苦みが特徴。
多くのチェコビールに使われています。 - 味わいはまろやか&すっきり
コクがありつつ、苦みが優しく、後味はクリア。
「苦すぎないのに、ちゃんとビールらしい」そんな絶妙なバランスが支持されています。 - 飲み飽きないデイリービール
アルコール度数は4.5〜5%前後とほどよく、食事にも。
日常的なビールとして根強い人気を誇り、普段飲みにもぴったりです。 - 国民的な飲み物
チェコは一人あたりのビール消費量が世界一。
老若男女問わず、日常的にビールを楽しむ文化があります。



日本のビールに慣れている方でも飲みやすく、クラフトビール初心者にもおすすめのチェコビール。
「コクも欲しいけど、重すぎず飲みやすいビールがいい」
そんな方には、チェコビールはまさにうってつけです!
チェコビールの代表的な3ブランド



チェコビールを飲み比べるなら、この3つはぜひ押さえておきたいブランドです。
これらのビールはどれも伝統を守りつつ、それぞれ異なる魅力を持っているので、チェコビールの豊かな味わいを堪能できますよ♪
ピルスナーウルケル・ブドバー・スタロプラメンの違い
前述のチェコビール「ピルスナーウルケル」、「ブドバー」そして「スタロプラメン」の3つは、どれも歴史があり、味や特徴がそれぞれ違います。
以下、違いをまとめたので、ビール選びの参考にしてくださいね。
比較ポイント | ピルスナーウルケル | ブドバー | スタロプラメン |
---|---|---|---|
歴史 | 1842年創業 | 1895年創業 | 1869年創業 |
味わい | ホップの苦みが強い キレがある ★★★★★ | しっかりしたコク バランスの良い苦み ★★★★☆ | まろやか コクあり ★★★★☆ |
国内の人気 | チェコで最も有名なピルスナー ★★★★★ | 国内でも高い人気、輸出も盛ん ★★★★☆ | 国内第2位の生産量 ★★★★☆ |
海外の知名度 | 世界的に有名 ★★★★★ | プレミアムラガーとして海外で有名 ★★★★☆ | 38カ国で愛されている ★★★★☆ |
スタイル | 伝統的なピルスナーの元祖 | 伝統的チェコラガーの典型 | 伝統とモダンの融合 |
※★は筆者の印象です。
こんな方におすすめ!
- 「チェコビールらしい強い苦味を楽しみたい」ならピルスナーウルケル
- 「しっかりしたコクとバランスの良さを味わいたい」ならブドバー
- 「まろやかで親しみやすい味が好き」ならスタロプラメン



好みや気分に合わせて選べるのは嬉しいなぁ!



ですよね♪
では改めて、以下”スタロプラメン”について解説していきます。
Staropramen(スタロプラメン)の誕生秘話
地元チェコで長く愛されている老舗ブランド「スタロプラメン」。その歴史をまとめてみました。
スタロプラメンの誕生
スタロプラメンの始まりは19世紀後半。プラハの人口増加や工業の発展により、既存の醸造所ではビール需要に対応しきれなくなりました。
そんな中、ヤン・コホウトとヴィレム・ピック(Jan Kohout & Vilem Pick)という二人の醸造家が「最高の原料だけを使って完璧なビールを作ろう」と挑戦。地元のザーツホップや特別な大麦、酵母を使い、今も愛される「スタロプラメン」が誕生しました。
醸造所の発展
1869年にスタロプラメンの会社が設立され、プラハに18,000平方メートルもの大きな醸造所が建設されました。
1930年代には設備を最新鋭に改良し、一気に生産量を拡大。そして1933年にはチェコスロバキア最大の醸造所となりました。
世界へ広がるスタロプラメン
1953年から輸出を開始し、オーストリア、ドイツ、スイス、そしてアメリカへと販売網を広げました。
1960年には生産量が100万ヘクトリットルを突破。現在では38カ国以上で愛されるビールに成長しています。



スタロプラメンは、チェコの伝統と最新技術が詰まった、チェコを代表する国民的ビールなんですね!
Staropramen(スタロプラメン)の名前の由来
「Staropramen(スタロプラメン)」って、ちょっと発音しづらいけど、どこか品がある響き(?)。
実はこの名前には、チェコ語でこんな意味が込められています。
- Staro(スタロ)=昔の、古い
- Pramen(プラメン)=泉、水源、湧き水
つまり、「古い泉」とか「伝統ある水源」という意味になります。



ビール造りにおいて、水はとても大事な存在。
スタロプラメンという名前には、「昔から湧き出る良質な水から生まれたビール」という、クラフトマンシップと伝統への誇りが込められているんです。



まさに、名前からして「歴史とこだわり」を感じるブランドなんですね!
Staropramen(スタロプラメン)のラベルの秘密





スタロプラメンのラベルって、ちょっとピルスナーウルケルに似てる?
たしかにこのビールのラベル、ぱっと見ピルスナーウルケルに似てると感じる人も多いかもしれません。
どちらもクラシックで落ち着いたデザインで、チェコらしい伝統と誇りがにじみ出ていますよね。
スタロプラメンのラベルには、こんな特徴が詰まっています。
- 深いグリーンのボトル
ピルスナーウルケルと同じく、落ち着いた緑が印象的 - 中央に大きな「S」のロゴ
ブランドのシンボルが一目でわかる力強いデザイン - 背景にはプラハの街並み
創業地プラハの風景が描かれていて、ローカル愛を感じさせる - クラシック×モダンの融合
伝統的な雰囲気に、どこかスタイリッシュな要素もプラス - 赤×金の差し色
ラベルの縁や文字に使われていて、高級感と視認性アップ
ピルスナーウルケルのような重厚で歴史を感じさせるラベルに対し、スタロプラメンは“プラハ発の都会派クラシック”。
街飲みにもぴったりな雰囲気をまといつつ、ちょっと洗練されたビールの印象なんです。



どちらもチェコビールらしい誇り高いデザイン。
ラベルを眺めながら飲めば、より一層おいしく感じられるかもしれません♪
日本でのStaropramen(スタロプラメン)の位置づけ
日本人の舌にも合う“やさしいピルスナー”
スタロプラメンの魅力は、クラシックなピルスナーらしい麦芽のコクと、控えめな苦味のバランスのよさ。日本の大手ラガービールに慣れている方でもすんなり楽しめる、非常に親しみやすい味わいです。
「輸入ビール=クセが強い」と感じている方でも、スタロプラメンならその飲みやすさにきっと驚くはず。
チェコビール初心者の方にも、安心してオススメできる一本です。
だけど、まだまだ「知る人ぞ知る」存在
ピルスナーウルケルやブドバーに比べると、スタロプラメンの日本での知名度はやや控えめ。専門店や一部の輸入食品店、クラフトビールイベントなどで出会えることがあるかもしれませんが、「本場チェコの味を知っている通な人が選ぶビール」という印象です。
とはいえ、近年のチェコビール人気の高まりや、日本のビールファンの味覚の多様化によって、じわじわと人気を広げているのも事実。楽天市場やAmazonなどの通販サイトでは、常時取り扱いがあることも増えてきました。
\ カジュアルにチェコの風を感じよう /
Staropramen(スタロプラメン)の味わい方と料理とのペアリング
適温
6〜8℃くらい。
冷やしすぎないことで、モルトの甘味とバランスの取れた苦味が際立ちます。
相性の良い料理
ジャンル | 料理例 | 相性のポイント |
---|---|---|
肉料理 | ローストポーク、ポークカツレツ | モルト感が肉の旨みとマッチ |
郷土料理 | グラーシュ(煮込み)、クネドリーキ | 穏やかな苦味がソース料理と好相性 |
軽食 | フライドポテト、プレッツェル | 炭酸とコクでジャンク系と合う |
チーズ | カマンベール、ゴーダ | クセのない味わいがチーズと好バランス |



スタロプラメンは、まろやかでバランスのとれた味わい。
またコクがありつつもすっきりとした飲み口なので、幅広い料理と調和してくれますよ。
まとめ
Staropramen(スタロプラメン)は、ピルスナー発祥の国・チェコのもう一つの顔とも言える存在。プラハで100年以上愛されてきたラガーは、華やかさではなく「毎日飲みたい味」に特化した一杯です。
苦味とモルトのバランスが絶妙で、チェコの食文化にもよく合う味わい。
ピルスナーウルケルだけでなく、こうした“もう一つのチェコビール”にもぜひ注目してみてくださいね♪