現地発!ヨーロッパビールの”生”ブログ

【最新版】世界の一人当たりのビール消費量ランキングTOP20

【2024年発表】世界の一人当たりのビール消費量ランキング
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著者:みゃーこ

前回ご紹介した【2023年発表】世界の一人当たりのビール消費量ランキング、たくさんの方に読んでいただきありがとうございました!

今回は同じテーマで、2024年発表の最新版をお届けします。

前年とはどんなふうに変わったのか?また、ビール好きとしては見逃せない、世界の「飲んべえ」事情をさっそくチェックしてみましょう♪

前回の記事はこちら


  • 本記事の信憑性
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当ブログの筆者はヨーロッパ在住、海外歴5年超。中東での“禁ビール生活”を経て出会った本場の一杯に心を奪われ、気づけば1,000本以上の現地ビールを飲んできました。

元法人営業の情報収集力と、3つのブログ・SNS運営で培った発信力を活かし、「ただの酒好きでは終わらない本気のビール愛」でリアルな情報をお届けします。

じっくりご覧いただけますと幸いです🙇‍♀️

目次

世界の一人当たりのビール消費量ランキング(2024年発表)

ハイネケンをパーティーで楽しむ人々

このデータは、昨年に引き続きキリンホールディングスのニュースリリースのデータを参考にしています。

 2023年 世界主要国のビール消費量(キリンホールディングス:ニュースリリース)

スクロールできます
順位前年
順位
国名
★=ヨーロッパ
一人当たりの
消費量(L)
日本の何倍総消費量
(万KL)
11チェコ 🇨🇿 ★152.54.4159.7
22オーストリア 🇦🇹 ★106.53.195.8
35リトアニア 🇱🇹 ★103.33.027.9
44アイルランド 🇮🇪 ★100.62.951.3
511クロアチア 🇭🇷 ★94.22.737.7
66スペイン 🇪🇸 ★93.02.7441.9
78エストニア 🇪🇪 ★92.62.712.0
87ドイツ 🇩🇪 ★88.82.6739.9
99ルーマニア 🇷🇴 ★84.42.4168.0
1013スロベニア 🇸🇮 ★84.12.417.7
1112ラトビア 🇱🇻 ★83.82.415.1
123ポーランド 🇵🇱 ★83.02.4340.2
1317パナマ 🇵🇦81.02.336.4
1415ブルガリア 🇧🇬 ★80.02.353.6
1519メキシコ 🇲🇽79.82.31024.9
1614ガボン 🇬🇦78.42.318.8
1716スロバキア 🇸🇰 ★73.52.142.6
1826南アフリカ 🇿🇦72.72.1438.8
1920ボスニア・ヘルツェゴビナ 🇧🇦 ★71.32.122.8
2018ハンガリー 🇭🇺 ★70.12.071.5
5656日本 🇯🇵34.51.0424.9

このランキングをグラフにすると
こんな感じ

一人当たりのビール消費量  (L)グラフ
ヨーロッパビール好きの洋子

こうして見ると、1位、チェコの圧倒的なビール消費量(152.5L)は群を抜いており、もはや“ビール大国”の名は伊達じゃないと実感します。

一方で、日本は34.5Lと、かなり控えめ

ビールを国民一人一人が日常的に楽しむ文化と、そうでない文化の違いが数字にくっきりと表れていますね!

ビール消費量ランキングからわかること

ビールは世界中で愛されていますが、「どの国が、どれだけ、どんなふうに楽しんでいるのか?」をランキングから読み解いていくと、それぞれの国の文化や生活スタイルまで見えてきます。

今回は2023年(2024年発表)の最新版データをもとに、そんな“ビールの風景”をもう少し掘り下げて見ていきましょう。

1. チェコの王座は不動。30年超えのビール愛!

チェコのピルスナーウルケル

1位に輝いたのは、今年もチェコ前年の結果と同様、圧倒的1位です。

2023年の一人あたり消費量は152.5リットルで、前年の188.5Lからは減ったとはいえ、31年連続で世界一の座をキープ。

これはざっくり換算すると、毎日中ジョッキ1杯強を飲んでいる計算になります。

日本の約4.4倍という数字からも、チェコでのビールが「生活に溶け込んだ存在」であることがよく分かりますよね。

著者:みゃーこ

現地では昼間から軽く1杯、というのがごく普通の光景で、水より安いビールがスーパーに並んでいるほど。

こうした“ビールが日常”という文化が、毎年のランキング結果にもしっかり表れています。

チェコビールが気になったら…

著者:みゃーこ

そんな「ビール王国」チェコの代表的ビールについても、当ブログで紹介しています!

2. トップ10はすべてヨーロッパ

今回のデータでは、トップ10をすべてヨーロッパの国々が占める結果に。チェコ、オーストリア、アイルランド、ドイツなど、名だたるビール大国がずらりと並びました。

ビールはヨーロッパ各国にとって、ただの飲み物ではなく、社交・食文化・地域行事に欠かせない「文化の一部」。とくにドイツの「ビール純粋令」や、アイルランドのパブ文化など、歴史や伝統と強く結びついているのが特徴です。

また、クロアチアやルーマニア、スロベニアなどの東欧諸国も、今年のランキングで上位に名を連ねています。これらの国々は、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、地域密着型のブルワリーが多く、クラフトビール文化も盛んです。

都市部よりも地方で飲まれるローカルビールが根強い人気を持っていて、「地元の味を大切にする」文化が、そのまま消費量に現れていると言えるかもしれません。

3. 非ヨーロッパ勢の存在感もじわじわと

今回のランキングでは、パナマ(13位)やメキシコ(15位)、南アフリカ(18位)など、非ヨーロッパの国々も上位に顔を出しています。とくにメキシコの総消費量は日本を大きく上回っており、人口規模の違いとともに、国内でのビール人気の高さがうかがえます

ヨーロッパビール好きの洋子

今後、こうした国々がどこまで順位を上げてくるのかも楽しみなポイントですね!

4. 日本のビール事情は?

ビールを飲む日本人

そして我らが日本はというと、一人当たり34.5リットルで56位。ビールマニアとしては、前年同様ちょっと残念な結果に…。

ここ数年で日本では健康志向の高まりや若者のアルコール離れが進んでいることもあり、以前ほどビールが“国民的飲料”という立ち位置ではなくなりつつあるのかもしれません。

ただ順位としては低めですが、総消費量は約424万KLと実は結構な量を飲んでいます。この総消費量では、国別ビール消費量ランキングで世界11位となっているんですよ。

ヨーロッパビール好きの洋子

暑い夏に飲む一杯や、仕事終わりの一杯はやっぱり格別ですよね♪

なぜベルギーはランキングに入っていないの?

「ビール大国」として名高いベルギーが上位に入っていないのは意外に思えますが、これにはいくつか理由が考えられます。(※著者個人の分析です。)

1. 消費量よりも“質”に重きを置く文化

ベルギービールの飲み比べ

ベルギーでは、ビールはゆっくり味わって楽しむものという文化が根付いています。修道院ビールやランビック、セゾンなど、個性豊かでアルコール度数も高めのビールが多く、「量より質」を重視する傾向があります。

そのため、一人当たりの“消費量”としては控えめでも、ビール文化の豊かさではトップクラスなんです。

2. 他のお酒とのバランス

ベルギーではワインやスピリッツもよく飲まれており、アルコール消費がビールに偏っていないという点もあります。ビールは大好きだけど、他のお酒もまんべんなく楽しむというスタイルの人が多いのが特徴です。

3. ビールの価格と飲酒頻度

ベルギーでは、トラピストビールやアビイビールなど、1本あたりの値段が高めなプレミアムビールが多く流通しています。高価なビールを少しだけ楽しむという消費スタイルが、結果として“量”を抑えることにつながっていると考えられます。

まとめ

世界のビール消費量ランキングを見ていると、単なる数字の裏に各国の暮らしや文化、楽しみ方の違いが見えてきて、とても面白いですよね。

「昼からビール」なんて聞くと、つい後ろめたくなってしまう日本人も多いかもしれませんが、ヨーロッパではむしろ「素敵な時間の過ごし方」として歓迎されているのも興味深いポイント!

そんな日常に根ざしたビール文化を知ることで、自分のビールの楽しみ方も少し広がるかもしれませんね♪

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