
海外旅行やネット通販で本場のビールを楽しみたいけど、どこの国が有名なの?
ドイツやベルギーってよく聞くけど、他にも美味しい国ってあるの?
こんな疑問にお答えします!
ビール好きになり始めた頃って、意外と「どこの国がビール大国なのか」わからないんですよね。
この記事では、そんなビール初心者さん&旅好きさんに向けて、”ビールが有名な国TOP10”をランキング形式でご紹介します♪
- 本記事の信憑性


当ブログの筆者はヨーロッパ在住、海外歴5年超。中東での“禁ビール生活”を経て出会った本場の一杯に心を奪われ、気づけば1,000本以上の現地ビールを飲んできました。
元法人営業の情報収集力と、3つのブログ・SNS運営で培った発信力を活かし、「ただの酒好きでは終わらない本気のビール愛」でリアルな情報をお届けします。
じっくりご覧いただけますと幸いです🙇♀️
ランキングの基準と、ビールが有名な国 TOP10発表!
今回紹介する「ビールが有名な国」は、以下のような基準で選んでいます。
- ビールの歴史や伝統が深く根付いていること
- 独自のビールスタイルや製法を持ち、多様な種類が楽しめること
- 地元でのビール消費量や人気の高さが顕著であること
- 世界的に知られる有名ブランドや醸造所があること
- 文化や祭りなど、ビールを通じた地域独自の楽しみ方や風習があること



では、実際にビールが有名な国TOP10を順番に詳しくご紹介していきます!
第1位 ドイツ
第2位 チェコ第3位
ベルギー第4位
アメリカ第5位
イギリス第6位
アイルランド第7位
オランダ第8位
オーストリア第9位
メキシコ第10位 ポーランド
第1位:ドイツ 🇩🇪


“ビール純粋令”の国。
ルールに縛られているからこそ
味にブレがない。
ドイツはビール文化の王道とも言える国。
1516年に制定された「ビール純粋令」により、ビールの原料は麦芽・ホップ・水・酵母のみに限定されました。このルールのおかげで、今なお伝統的かつ安定した味わいが守られています。
ビールは日常の中に自然に溶け込んでおり、スーパーでも本格的な地ビールが1本1ユーロ程度で買えるのが当たり前!
ミュンヘンの「オクトーバーフェスト」は世界最大級のビール祭りで、観光客も地元の人も1リットルジョッキ片手に大盛り上がりです。
- 代表的スタイル:ピルスナー、ヴァイツェン、ヘレス、ドッペルボック
- 有名ブランド:Paulaner、Augustiner、Erdinger、Spaten、Weihenstephan(リンクから詳細記事へ)
第2位:チェコ 🇨🇿


国民1人あたりのビール消費量
30年連続世界一!
ピルスナー発祥のビール愛にあふれた国。
「ピルスナー」の元祖であるPilsner Urquell(ピルスナー・ウルケル)が誕生したのがこの国、チェコ。
日本のビールにも多大な影響を与えたこのスタイルは、チェコ人の生活そのものといっても過言ではありません。
チェコでは、水よりビールが安いとも言われるほどの国民的飲料!
地元のパブでは、ビールの注ぎ方や泡の比率にまでこだわる“職人技”が語り継がれています。
- 代表的スタイル:チェコ・ピルスナー
- 有名ブランド:Pilsner Urquell、Budweiser Budvar、Kozel(リンクから詳細記事へ)
第3位:ベルギー 🇧🇪


一つの国にビールが1000種類以上!?
世界遺産級のビール文化の国。
ベルギーは小さな国ながらも、1000種類以上のビールスタイルを誇るビールの宝庫。
トラピスト(修道院ビール)やフルーツビール、自然発酵のランビックなど、個性派揃いです。
各銘柄ごとに専用グラスが用意されていて、「香り」「泡立ち」「色味」を最大限に引き立てるのも特徴。
ビール文化そのものがユネスコ無形文化遺産に登録されており、食とビールのペアリングもかなり進んでいます。
第4位:アメリカ 🇺🇸


“クラフトビール革命”の中心地、
自由な発想で世界を驚かせる国。
かつては「軽くて味気ない」と言われていたアメリカのビールですが、今や世界のクラフトビールシーンを牽引する存在に。
1980年代以降、小規模醸造所によるIPA(インディア・ペールエール)や実験的なスタイルが爆発的に増加しました。
フルーツ入り、ダブルホップ、オーク樽熟成など、「こんなビール、飲んだことない!」と思わせるような個性派が多数。
地元志向のパブ文化や、ブリュワリーツアーも充実しています。
- 代表的スタイル:IPA、ペールエール、スタウト、サワーエール
- 有名ブランド:Sierra Nevada、Stone、Brooklyn Brewery、Lagunitas
第5位:イギリス 🇬🇧


“パブ”文化とともに歩んできた
エールビールの本場。
イギリスは、伝統的なエールビール(上面発酵ビール)の本場。
炭酸は控えめ、温度もややぬるめの「リアルエール」は、語りながらゆっくり飲むのが流儀です。
ビールそのものより、「誰と、どこで飲むか」が重視されるのも特徴。
地域ごとに違うビールや、地元でしか飲めない醸造所の銘柄も楽しみの一つです。
- 代表的スタイル:ビター、ポーター、スタウト、リアルエール
- 有名ブランド:Fuller’s、Samuel Smith(リンクから詳細記事へ)
第6位:アイルランド 🇮🇪


黒ビールの代名詞「ギネス」のふるさと。
アイルランドといえば、やはり「ギネス」でおなじみの黒ビール、とくにスタウト文化。
濃厚な見た目とは裏腹に、まろやかで飲みやすく、“1杯目のスタウト”として最適とも言われます。
地元パブではギネスの「正しい注ぎ方」や「泡の落ち着き具合」までこだわりがあり、その丁寧な提供スタイルも魅力のひとつですよ。
- 代表的スタイル:スタウト、レッドエール
- 有名ブランド:Guinness、Murphy’s(リンクから詳細記事へ)
第7位:オランダ 🇳🇱


クセなく爽快、
世界中で愛されるピルスナーの魅力。
アムステルダムの街並みが映えるオランダは、世界的なビール輸出大国。ここから生まれるのは、クセがなくて飲みやすい“ピルスナー”の名品たちです。
Heinekenをはじめとする大手メーカーが生み出すビールは、軽やかで爽快、誰の舌にも合うバランスの良さが魅力。世界中で親しまれているのも納得の味わいです。
一方で、近年はクラフトビールの波も急速に広がり、アムステルダムなどの都市部では個性豊かな新しいブルワリーが続々と登場。伝統と革新が交差するビールシーンが楽しめるのも、オランダならではの魅力です。
第8位:オーストリア 🇦🇹


「ドイツの隣」では収まらない
独自のラガー文化をもつビール好き国家。
ドイツに隣接していることから、似たようなビール文化を持つオーストリアですが、実は自国独自のスタイルも多い注目の国!
「ツヴィックル」など、やや濁りがあってまろやかな味わいのラガーも人気です。
ウィーンでは「音楽×ビールフェス」など、文化的な体験と結びついたイベントも多数。
また、実は一人当たりのビール消費量も世界第2位を誇る、ビールが大好きな国なんです!
- 代表的スタイル:メルツェン、ツヴィックル、ラガー
- 有名ブランド:Gösser、Ottakringer、Stiegl(リンクから詳細記事へ)
第9位:メキシコ 🇲🇽


陽気なビール文化!
“氷とライム”で楽しむ、南国スタイル。
メキシコは、暑い気候にぴったりのライト&クリスピーなラガー文化が特徴。
ビールの瓶に直接ライムを差し込んだり、塩を加えたりと、日本では見ない独特な飲み方が人気です。
最近ではクラフトビールも増えており、「辛い料理に合うIPA」など現地の食文化に合わせた商品が増加中。
- 代表的スタイル:ライトラガー、メキシカンラガー
- 有名ブランド:Corona、Modelo、Pacifico(リンクから詳細記事へ)
第10位:ポーランド 🇵🇱


ラガー文化が根付きながら進化する
“実力派ビール大国”。
ポーランドは、中央ヨーロッパのラガー文化を受け継ぎつつ、独自の発展を遂げているビール大国。
伝統的なラガーが今でも主流ですが、近年ではクラフトビールのムーブメントも加速中です。
地元密着のブルワリーからは、しっかりとしたモルト感と飲みやすさを兼ね備えたビールが多数登場。観光地でも地方都市でも、質の高い一杯に出会えるのが魅力です。
- 代表的スタイル:ラガー、ピルスナー、ボック、ポーリッシュIPA
- 有名ブランド:Żywiec(ジヴィエツ)、Tyskie(ティスキエ)、Okocim(オコチム)(リンクから詳細記事へ)
ビールが有名な国TOP10 まとめ(一覧表)
上のランキング結果を表にまとめました。
ランク | 国名 | 特徴の要点 | 代表的スタイル | 有名ブランド(例) |
---|---|---|---|---|
1位 | ドイツ 🇩🇪 | ビール純粋令に基づく伝統と安定の味。1Lジョッキで飲む祭り文化も健在。 | ピルスナー、ヴァイツェン、ヘレス、ドッペルボック | Paulaner、Augustiner、Erdinger、Spaten、Weihenstephan |
2位 | チェコ 🇨🇿 | ピルスナー発祥。水より安いビールと、泡にこだわる職人技。 | チェコ・ピルスナー | Pilsner Urquell、Budweiser Budvar、Kozel |
3位 | ベルギー 🇧🇪 | 1000種類以上のビール。ユネスコ無形文化遺産。専用グラス文化あり。 | トラピスト、セゾン、ホワイトエール、ランビック | Chimay、Rochefort、Duvel、Lindemans、Westmalle、Leffe |
4位 | アメリカ 🇺🇸 | クラフトビール革命の中心。IPAをはじめ個性的なビールが多数。 | IPA、ペールエール、スタウト、サワーエール | Sierra Nevada、Stone、Brooklyn Brewery、Lagunitas |
5位 | イギリス 🇬🇧 | パブ文化とともにあるエールの本場。リアルエールは語らいの時間と共に。 | ビター、ポーター、スタウト、リアルエール | Fuller’s、Samuel Smith |
6位 | アイルランド 🇮🇪 | ギネスで有名なスタウトの国。泡の落ち着きまでこだわる提供スタイル。 | スタウト、レッドエール | Guinness、Murphy’s |
7位 | オランダ 🇳🇱 | 輸出王国。クセのない爽快ピルスナーで世界中に展開。クラフトも増加中。 | ピルスナー、ボック | Heineken、Amstel、Grolsch |
8位 | オーストリア 🇦🇹 | ツヴィックルなど独自のラガー文化。音楽×ビールのイベントも多彩。 | メルツェン、ツヴィックル、ラガー | Gösser、Ottakringer、Stiegl |
9位 | メキシコ 🇲🇽 | ライムや塩と楽しむ南国スタイル。軽快なラガーで陽気な気分に。 | ライトラガー、メキシカンラガー | Corona、Modelo、Pacifico |
10位 | ポーランド 🇵🇱 | ラガー中心だがクラフトも成長中。地元密着ブルワリー多数。 | ラガー、ピルスナー、ボック、ポーリッシュIPA | Żywiec、Tyskie、Okocim |
世界のビール大国から見える5つの特徴
本記事で紹介したランキングTOP10の国々から見えてくる共通点や注目すべきポイントを5つに絞ってまとめました。
特徴① 歴史と伝統
多くの国が長い歴史や伝統的な製法を守り、安定した味を提供している(例:ドイツのビール純粋令、チェコのピルスナー発祥、ベルギーの多様な伝統スタイル)。
特徴② 文化や生活に深く根付いている
ビールは単なる飲み物以上に、祭りやパブ、音楽など生活文化の一部として楽しまれている(例:ドイツのオクトーバーフェスト、イギリスのパブ文化、オーストリアの音楽×ビールイベント)。
特徴③ 多様で個性的なビールスタイル
伝統的なラガーやエールに加え、トラピスト、IPA、ランビック、サワーエールなど地域ごとの個性豊かなスタイルがある。
特徴④ 世界展開と輸出力の強さ
オランダやアメリカなどは特にグローバル市場で強い存在感を持ち、クラフトビールの革新も牽引している。
特徴⑤ 消費量の多さと日常飲みの文化
ビールが日常的に消費され、スーパーで安価に買えたり、地元のパブで気軽に楽しめる文化が根付いている(例:チェコのビールが水より安い、ポーランドの地元密着ブルワリー)。



これらの特徴を知ると、なぜこれらの国がビール大国と呼ばれるのか、その理由がより明確になりますね!
なぜ日本はTOP10に入らないの?



質問です!
日本もビール文化は根強く、消費量も多いのになぜ世界の「ビール大国」TOP10に入らないの?



日本は「ビール好きな国」であることは確かですが、先ほど出てきたような、消費量・文化的影響力・多様性の観点で他のTOP10常連国には一歩及ばないというのが主な理由なんです。
理由① 一人当たりの消費量が高くない


- 日本人の年間ビール消費量は1人あたり約30〜40リットル前後。
→ ドイツやチェコの半分以下。
→ 世界的には50位台に位置することが多い。 - 総消費量は人口が多いぶん大きいですが、TOP10に入る国々は「質・量ともに圧倒的」な国が多いため、相対的に外れます。
理由② 税制・発泡酒・第三のビール文化の影響


- 日本では税制の関係で「発泡酒」や「第三のビール」が長く主流でした。
→ 本格的なビール(モルト使用率高いもの)の流通量は実は少なめ。
→ 本格ビール文化の厚みで他国に劣ると見なされやすい。
理由③ 輸出・国際的ブランド力がやや弱め


- 海外で知られている日本のビールはアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーなど限られています。
→ 一部アジア・欧米では人気ですが、クラフトシーンでの影響力はまだ限定的。
理由④ ビール文化の多様性という観点で見劣り
- ドイツ・ベルギー・アメリカなどは、何百年も続く伝統や修道院醸造、スタイルの多様性がある。
→ 日本は主にラガー系に集中しており、国際的に見るとビアスタイルの拡がりが少なく見える。
とはいえ…!
- 日本の大手ビールは世界的評価も高く、
特に「スーパードライ」は海外でも定着しています。 - また、近年はクラフトビールの成長も目覚ましく、
「クラフト新興国」として注目され始めている段階です。
まとめ:ビールの本場は一つじゃない!
「ビールといえばドイツ」と思われがちですが、実は世界中にそれぞれの“本場”があります。
ドイツの厳格なラガー、ベルギーの芳醇なエール、アメリカの革新的なIPA、チェコの伝統ピルスナー……。その国ごとに、飲まれているスタイルも、ビールに合う料理も少しずつ違います。
どの国にも、その土地らしさがにじんだ一杯がある。それがビールの面白さかもしれません!
気になる国のビール、ぜひ一度試してみてくださいね♪

